almost everyday.

its a matter of taste, yeah

白い線を踏み外したら

それで結局、昨日はあのあと駅で夫と待ち合わせて沖縄そばを食べて帰りました。それにしてもああ、一度は行ってみたいな沖縄。もう東北の長い冬にはうんざりよ。もう男にはうんざりよ。というわけでスーパーカー、このところ立て続けにいろんなお知らせが出てるみたいですね。いっそのこともう再結成しちゃえば?と思わないこともないけれど、自分の場合ほぼ一枚めしか聴いてないのであんまりなことも言えません。青い春は青いまま、記憶の中に生き続けるのがうつくしいのかしら。わからない。
けさ目を覚ましたらおもてがやけに明るくて、窓の外をみると薄く雪が積もっていました。それできょうはhalosを聴いています。これまでずっと自分の中でなんとなく「halosには雪が似合う」という勝手なイメージがあって、それは単に彼らが北のほうのバンドだからだろうとぼんやり納得したつもりでいたのですが、ここへ来てその理由がやっとわかった気がしました。

ivy,ivy,ivy

ivy,ivy,ivy

雪というのは白いもので、白いものから想起されるイメージは他にも実にたくさんあります。純粋だとか無垢だとか、あるいは虚無とか空白だとか。だけどhalosは子供じゃないし、特に何かに絶望しているわけでもなさそうです。むしろいろんなことを知った大人、汚れも悩みも諦めもひととおり飲み込んだり乗り越えたりやりすごしたりしてきた大人なのだと思います。そういうあれやこれやを全部、きびしくもやわらかく覆いつくしてくれる雪。というイメージが、あの音にぴたりと重なって響いてくるんです。きんもくせいとか夏とか赤とか、詞の世界は色鮮やかながらもその感触は降りしきる雪のような。虚勢を張ることも殻に閉じこもることもない、大人の男のひとの声。それがとても気持ちいいです。
それからもうひとつ。いま聴いている音源では、全編にわたり鍵盤が効果的に配されていてこれもやはり気持ちいいです。宮崎さんの鍵盤、いいなあ。ドロノフネの頃からずっと好きです。こないだ弾き語り編成のライブをみたとき「白い線を踏み外したら食べられるよ」という詞がとても印象的でずっと忘れられずにいた曲はずばり「ピアノが鳴る」というタイトル(!)で、shout to the topな鍵盤に思わず頬がゆるんでしまいました。ああすてき。ありがとうすずきくん(この音源は彼よりお借りしました)。次は自分で買います。というか、まずはバンド編成のライブが見たいな。おやすみなさい。