almost everyday.

its a matter of taste, yeah

もしもあなたに出会わなかったらとか

たとえば。ものすごくいい歌を書いて歌うひとだとか、一音だけでがらりと景色が変わってしまうような演奏をするひとだとか、はたまた死ぬまで心を暖め続けてくれそうな言葉を書きつけられるひとだとか。あるいは人並み外れに見目麗しいとか声を聞くだけで耳がとろけそうだとか、そういうふうに突出した才能や素質を持つひとがいたとして。そのひとが実はとんでもなく意地がわるいとかろくでなしだとか人でなしだとか浮気性だとか酒乱だとか借金まみれだとか、そういう話を聞くとへんにほっとする、というよりより深くそのひとを好きになってしまいそうになることがあります。天は二物を与えないとか世界の均衡が保たれるとか相手が身近に感じられるとかそういうんじゃなくてもっとこう、そのすばらしさを手に入れるために失わなければいけなかったものを(勝手に)感じて胸をうたれるというような。ごく限られた意味合いにおいて、それって実はものすごくフェアなんじゃないか。というようなことを少し考えたりしました。
それっていうのはつまり、自分のいかんともしがたい不具合を笑って見逃してもらいたかったら出来うる限り善人でいたほうがいい、ってことになるのでしょうね。凡人による、凡人のためのささやかでつつましいリスクヘッジとして。
職場に線量計が届きました。業務上必要だから導入されたはず、であるにもかかわらず、どう考えても業務外のあれやこれやに使われまくりで正直先が思いやられます。いろんなことを知るのはもちろん大事だし、知ろうとする意欲やマメさも失ってはいけないと思う、けれども、ある一定のラインを超えてしまえばそれはただの執着や偏執でしかないと思うの。おやすみなさい。