- 先攻はセカイイチ、初見。10分遅れてステージに登場。わたくし、初っ端から指弾きメインのベースさんの手練れ感にやられまくってその手元を凝視。あれはたまらん。素晴らしいです。
- 1曲の中にいろんなリズムパターンが詰め込まれてて、それがすごく気持ちいいのと着いて行くのが大変なのと。ベースさんの無双っぷりとドラムさんの瑞々しさが絡み合う、というよりは影を重ねて並んで走っていくような爽やかさを感じました。これは何だか不思議な感じ。"Empty"で一瞬ジャズっぽいリズムを挟み込んでくるところがすんごいツボでした。ほえー。
- 個人的ハイライトはライブ中盤、"ウォルターの報われない世界"。The Giftの狂気とKowalskiのうねりとガストロンジャーの攻撃性が渾然一体になったみたいな、それはそれはもうバッキバキにクールな曲でした。ここまでずっと指弾きだったベースさんがピックでがしがし弾き始めたのもたまらんかった。ぞくぞくしました。対バンツアーを共に回ってきたHINTOからも「あの曲はやらんと?」というリクエストがあったそうです。さすが。
- 後半はおそらくライブ定番と思われる曲で固め、最後はスローな"バンドマン"をじんわりしつつもビシッと聴かせて終了。あー、気持ちよかったあああ。また聴きたいです。必ずや。
- セカイイチセットリスト
- 後攻HINTO、セットチェンジからの軽いジャムを経てそのまま本編突入。冒頭からいきなり"ハートレス・ダンシング・ドゥ"!これはかなり攻めてる感じのライブになりそうだ、という予感がひしひしと。そして、その予感は程なくして現実のものとなるのでした。
- いつも端正かつ正確無比なリズムを刻むドラマーさんが、"アイノアト"でめずらしく走りぎみになっている。いや、走るというより何やらエモい熱さを感じました。それもドラムさんだけじゃない、4人が4人とも少なからずギアを深めに踏み込んできてるというか。良いです。とても、とても良いです。
- 中盤の"ウォーターランド""シーズナル"ではぐっと抑制を利かせておいて、後半も新譜からの曲をメインに畳み掛けてくる感じ*1。今日は全体的に出音がやや不安定だったように思うのですが、"アットホームダンサー"が特に酷くてボーカルさんのギターが終始ジャリジャリ言ってました。あれって何だったんだろうな。はて。
- 本編ラストは満を持しての"エネミー"。それまではただただ心底気持ちよくて音の波に身体を委ねるばかりでしたが、ここに来てなぜか突然つらかったことや悲しかったことがぶわぶわ一気に蘇ってきて、そこに火を点けて燃やしてるような気がしてきて、くやしいのかうれしいのか気持ちいいのか自分でも説明できない涙が出そうになったんでした。こんなことは今までなかった。びっくりしました。手のひらで瞼をごしごしこすって顔を上げたらベースさんとボーカルさんがそれぞれ眼鏡とサングラスを外しておられて、それがまたものすごくぐっと来た。この兄弟は顔も背格好もさほど似てないけど、素顔になった途端お二人とも顔の印象がガラリと変わりますね。目力があるというか、年齢にそぐわない深い空洞のようなものを感じるというか。
- 汗を拭う間もなさそうなほどすぐに始まったアンコールは"メガネがない"。これが本日、おそらく最後。というわけでひたすら踊り倒しました。楽しかったです。とてもとても。
- HINTOセットリスト
- 01.ハートレス・ダンシング・ドゥ
- 02.マジックタイム
- 03.アイノアト
- 04.ウォーターランド
- 05.シーズナル
- 06.かなしみアップデイト
- 07.にげる
- 08.アットホームダンサー
- 09.はんぶんゾンビ
- 10.エネミー
- EN.メガネがない
- ボーカルさんのMC。「今日ね、ぶっちゃけ満員御礼って感じじゃないでしょ?でもね、仙台、すごくいいです。お客さんの雰囲気がいいです。次の予定はまだ何も決まってないんですけど、また来ます。決定!」ですって。ですって!本気にしちゃっていいのでしょうか。待ってます!うずうず。
- 終演後、撤収作業中のベースさんと直に話して思いの丈を伝えることができ感無量。8月に初めて見た来仙スリーマンがとても良かったこと、あまりに良すぎて9月のクアトロワンマンにまで馳せ参じたこと、今日もとても気持ちいい演奏が聴けて嬉しかったこと。「また来てください」とお願いしたら、ちゃんと目を見てニコッと笑って「はい!」と応えてくださったのがとてもとても嬉しかったです。直に話すのってとても大事、たぶん相手が誰であっても。
- 最後にひとつ、ギターさん&ボーカルさんの足元が今日も素晴らしいエフェクター地獄っぷりだったことをここにご報告いたします。今日のところはひとまずこれで。
*1:本日、新譜からプレイしなかったのは"テーブル"だけか!