almost everyday.

its a matter of taste, yeah

I Don't Sing This Sad Song

  • 仕事ですごく、すごくひどく消耗させられるやりとりがあり*1、げっそり疲れて職場を後に。それでなくても疲労の色濃い金曜の夜、先発予定の辛島が左背中痛のため登板回避との報を受けますますしょんぼりして家路を急ぐ間ふと、駅地下の肉屋がきょう特売日なのを思い出したんですね。ならばせめて美味いものを、と焼豚を買いに立ち寄ったんです。
  • そのお店の焼豚は昔ながらの素朴な味わいでファンも多いのか、遅い時間だと売り切れることもままあるのですが。わたしの前に並んでたおじさまもそうなのか、なんと景気良く1キロあまりごっそり買って行かれたんですね。そしたらもう、ケースが一気にスカスカになるわけです。しかも何かこう、うすーい切れっ端みたいなところしか残ってないんです。あちゃータイミング悪いなーと思いつつ「200gください」とお願いしたらば、その切れっ端をかき集めてちょうどぴったりかやや足りないかくらいの量。仕方ない、切れっ端でも売り切れよりはまだマシだと気持ちを切り替えようとした正にその瞬間、店員さんの手元が狂ったか何かで床に焼豚をひっくり返してしまったんですね。ばしゃーんと。
  • その様子はケースに遮られてこちらから完全に見えたわけではないのだけれど、店員さんの「やっちまった」的表情からして実態はもろわかりなわけで。また、替えを出そうにもケースの中身は空っぽなわけで。店員さんは即座に「在庫の確認をしてまいります!」とバックヤードへ消えて行ったんですが、その瞬間のわたしは本当に本当に本当に悲しくてほとんど泣きそうだったんでした。仕事が辛い。暴言にも耐えた。さっきトイレで白髪を見つけた。それも2本。勿論いずれも即座に抜いた。それに辛島がまた不調だなんて。やっと怪我が治ったばかりなのに。今日からリーグ戦再開でこれからって時になんで。ただでさえ故障者続出なのに辛島まで?こんな日にわたしは焼豚すら買えないのか、と思ったらなんかもういたたまれなくて。まるでこの世のすべてに背を向けられたかのような気持ちになったんです。たかが焼豚、されど焼豚。
  • 店員さんはその後かたまりの焼豚を手にすっ飛んで来て、まさに今切り分けられたばかりの素晴らしい部位を手に入れることができました。すごいぞ、こんな結果オーライがあるなんて。そして野球はと言うと、戸村-青山-レイ-クルーズ-松井の継投で無事勝利を収めました。チームはこれで4位に浮上、勝率も5割復帰と終わってみればめでたしめでたしの結果に。そんなこんなで焼豚はまだ何となく食べられないままでいます。もったいないような畏れ多いような。おやすみなさい。

*1:たまたま聞いてた上司に後で「いつもあんな追い込み方してるの…?」とおそるおそる尋ねられ誤解を解くのにひと苦労した