almost everyday.

its a matter of taste, yeah

プーと大人になった僕

  • 仕事帰りにMOVIXでプーと大人になった僕。公開日当日のレイトショーであります。
  • そもそも元祖・くまのプーさんシリーズをよく知らないうえ本作についても予備知識ゼロ、というか単にユアン・マクレガーが好きというただそれだけの理由で劇場に足を運びました。
  • アニメーションを知らずとも世界中の老若男女が一度は目にしているであろう、あの素朴な絵本のタッチそのままに実写の世界へと誘われる導入部がまずはお見事。木漏れ日に彩られたほの暗い森や使い込まれた質感のぬいぐるみたちが、古きよきイギリスの曇天を想起させるとともに絶妙のファンタジー感を演出しています。下手にリアルすぎない造形でわりとカクカク動いてくれるおかげで、いわゆる不気味の谷に悩まされることなくすんなり物語に入り込めました。
  • ストーリーも絵本さながらの王道展開、明晰かつ聞き取りやすいセリフ回しでもって冒険活劇が幕を開けるわけですが、最初のクライマックスはユアン・マクレガー扮するクリストファー・ロビンがかつて自分で作ったはずの落とし穴に落ちるシーン。深い水に潜る画はまさしく彼のために用意されたもの、つまり出世作であるトレインスポッティングのあのトイレのシーンを思い出させる狙いがあるはず…!とニヤニヤが止まりませんでした。ここでブライアン・イーノが流れたら完璧だわ、等とひとりごちながら画面に釘づけだったという話。
  • 寄宿舎を経て父を亡くし、身重の妻を残したまま出征を余儀なくされ、戦後は仕事に追われ幼い娘とふれあう時間を持つことさえもままならないクリストファー。その多忙ぶりは長時間労働に疲弊しきった現代日本の大人たちにもグサグサ刺さって余りある普遍的な悩みそのもので、年齢を重ねたユアンの眉間の皺がシリアスさを加速させます。こうした描写があってこそ終盤のカタルシスが輝きを増すわけで、一発逆転をキメた瞬間の笑顔の眩しさったらそれはそれはもう最高に素晴らしかったわけですよ。ありがとうユアン、ありがとうプー。

  • 先日治ったばかりのヘルペスがあっという間に再発。やはり季節の変わり目は油断ならないです。今年は主に仕事の面でいろんなことが初めてなので心身ともに負荷が大きいのは致し方ないと分かっていても、それでもやはり気が滅入ってしまう。つらいな。地味に。
  • 先発は古川。手も足も出ないとはまさにこのこと。景気よくパカパカ打たれて3回でKO、何というかもう、あれですね。心がひんやりしてくるのを感じますね。
  • 続く4回はこの日一軍登録されたばかりの森。いきなり金子に四球出すわ走られるわで先が思いやられるも、何だかんだでテンポよく投げて無失点。そりゃそうだよな、これだけ大差つけられてる時くらいノーストレスでぽんぽんテンポよく投げてくれないといよいよ使う場面がないって話よな。本当にね。…とか何とか言ってたら7回にあれよあれよと崩れちゃったし。つらい。つらいよ!
  • 7回1アウト3塁の場面を託されたのは菅原。縦スラ駆使して山川そして栗山を打ち取ったのには、ほんのちょっとだけスカッとしたよね。…と言いたいのはやまやまだけど、菅原もまた8回にはどんどこ打たれてダメ押し食らってますからね。つらい。止まらないため息。
  • この日唯一かと思われた得点に絡んだのはこれまた本日一組登録されたばかりのオコエ。内野安打からのワイルドピッチと犠牲フライでまず1点、とりあえず完封リレーは免れた…と胸をなでおろしました。
  • 9回には武隈がどうかしていてノーアウト満塁からのタイムリスリーベースを島内が放ち、ウィーラーも犠牲フライで気を吐くなど一挙4点を返すも反撃ここまで。最後のこの勢いを何とか明日に繋げていただきたいものです。本当にね。ていうか、試合終わるのはっや!まだ20:30ちょっとだなんて。メラドの皆様が早くおうちに帰れて何よりです。おやすみなさい。