almost everyday.

its a matter of taste, yeah

僕たちのラストステージ

  • 朝いち、チネで僕たちのラストステージ。ファーストカットは楽屋の二人を背後から捉えた構図、八の字型に背中を合わせ鏡越しに軽口を叩き合うやりとりからして気が利いてると感心しました。が、すごいのはここから。楽屋を出て外へ出て映画の撮影セットにたどり着くまでの間、離婚のゴタゴタやギャンブル癖や独立問題を普段のラフな雑談よろしく語らせながらワンカットでいともスムーズに描いてみせるんです。時間にして約5分、この上なく饒舌なイントロダクションでした。
  • 物語は16年後のイギリスへと移り、映画の製作費を用立てるべくかつての大物とは信じがたいドサ回りに身を投じるわけですが、なりふり構わぬプロモーションの甲斐あって徐々に空席も埋まってきたところへ訪れる最大の危機。喧嘩別れのまま袂を分かつより他にないのか…?というのがおおよそのあらすじ。実話に基づく脚本とあって、ストーリーは良くも悪くも手堅く展開していきます。クセの強い奥さま方による丁々発止のやりとり、それぞれの夫婦の愛とユーモアにあふれた時間が主役のコンビの立ち位置や人となりに奥行きをもたらしていると感じました。
  • アイルランドへと渡ったコンビを迎える人々の歓迎ぶり、舞台のあとの後日譚があまりにも良くて、心の中ではずっとあのふたりのことを思い浮かべていました。人生の幕を下ろすとき、こんなバディがいてくれたらきっと最高に幸せなのでしょう。親友にして仕事仲間で唯一無二の存在。羨ましいです。
  • 先発は近藤。土日月と3日間球場に通い詰めて一度も勝てず、マイヒーローの勇姿を見ることさえ叶わなかったばかりか、本日付で抹消だなんていくらなんでもダメージが大きすぎます。つらい。とてもつらい。寝ます。おやすみなさい。