almost everyday.

its a matter of taste, yeah

If I Die Tomorrow

  • 朝ドラ第11週、レストランで働き始めて6年目突入。前週手にしたストーブ前ポジション攻略はいつの間にやらサクッとクリア。えええ、ちょっとくらいはそこでつまづいたりやらかしたりするとこ描くもんだとばかり思ってたのに。矢作さんのときは短い時間ながらいろいろあったのに、そんなトントン拍子に行っちゃう?マジで?えええ〜。
  • ここに来て改めて二ツ橋さんの仕事ぶりをフィーチャーする意味とは?と思ったらアクシデントによるケガで1か月離脱とはね。急場を凌いだ矢作さんはテンパりやすく、かつ部下にプレッシャーを与えるタイプなのね。だからっていきなり?ヒロインが?シェフ代行?はああああ〜?5年前から厨房メンツが入れ替わってるのかどうか定かではないけども、仮にもし誰も独立しておらずかつ新入りを迎えてなかったとしたら依然としてヒロインが(年次としては)下っ端ってことですよね。そんなことより(既に何度もストーブ前を任されてる)実績を重視?第4週の産業まつりで発揮してたリーダーシップらしきものがここへの布石?にしたってそりゃまあ当然おもしろくないですよね、周囲は。ここまでほぼモブとしてしか描かれてこなかった厨房メンツの個々のポテンシャルなんざ知りようもないし、唯一ちょいちょいフィーチャーされてた矢作さんがキレキャラだもんな。むべなるかな。
  • …と思ったら、火曜冒頭で既に厨房メンツの士気ダダ下がりしてるんですね。「結局親戚のコネか〜」って、そこは周知の事実なんだ?てっきり伏せてるもんだとばかり。月曜いきなりトマトソースぶちまけてたのに比べりゃ指事が曖昧だとかオーダー通ってないくらいは遥かにマシってか、普通に矢作さんよりヒロインのほうが司令塔の適性あるんじゃね?って気がしてしまいます。にもかかわらず「そのポジションは当然俺」と信じて疑わなかったっぽい矢作さんの言動、きっつー。キレやすいうえ客観的に己を省みることもできない、って誰が見てもリーダーの器じゃないわ。手助けを求めても「やる気出ねえな〜」のひと言でバッサリ切ってせせら笑うとか、ほんっとそういうとこだぞって感じ。
  • 一方その頃、ホールでは和彦が酔った編集局長に楯突いて騒動を起こしてる、と。このお偉いさんがまたいかにも薄っぺらいモブってか「若えのが生意気に」「女のくせに」って顔に書いてあるような奴なんだよな…。と思ったら、その発端が「おふくろの味」とかいう広告への批判?反論?えええええ。
  • いやね、その辺、確かにアレですよ現代社会においては。ただ、これ、昭和50年代の話ですよね?第9週の産後クライシス的すったもんだもそうだったけど、なんでちょいちょい平成末期以降に可視化された社会問題を持ち込もうとしてくるわけ?全共闘とかミスコンとか、時代に即したキーワードがいくらでもあるだろうになんでわざわざ現代っぽさ織りまぜてくんの?いつの時代の話?って毎度混乱してしまいます。
  • しかしまあ「広告主に抗えないサラリーマンの悲哀」「サラリーマンである前にジャーナリストでありたい青臭さと葛藤」ってやつ、スポンサーを持たないNHKとしては描いててさぞかし気持ちいいネタなんでしょうね。観ようによってはここ、受信料を納めている視聴者つまり我々≠スポンサーへの大いなる挑発とも取れるわけなんですけど、その辺りどうお考えなのか是非とも訊いてみたいですね。わたしとしては「寝言は寝て言え、せめて時代考証くらいまともにやってからにしろ」と思ってます。だいぶ腹を立てている。
  • サトルの独立話で気になったのは和彦、あれほどまでにあからさまなサトルの好き好きオーラに気づいてなかった…?中学生時の和彦、その辺もうちょい機微のわかりそうな子として描かれてませんでしたっけ?あのキャラ造形は単に転校生の憂鬱×思春期ならではの陰によるものだったんでしょうか。まさか野暮天キャラに退行するとは思わなんだ。ブレブレやんけ。
  • 佐津川さん、やはり本作で唯一ニーニーを飼い慣らせそうな鼻っ柱の強いキャラなんですね。お母ちゃんまで持ち出して貶されたからって、雇い主の娘さんに自分から手ぇ出すのはいかんてニーニー…。で、月曜に養豚場を飛び出して火曜は鶴見にご登場、と。「謝ったら負け」「お礼は言わない」って、佐津川さんを女としてあからさまに下に見てるニーニーが「女である」ヒロインに授ける知恵としては決定的なねじれが生じてますよね?矢作さん2号誕生に伴いますます厨房が殺伐とする地獄絵図しか浮かんでこないよ?「謝らない」と「過ちを認めない」を混同した上、ここに周囲の「女のくせに」的鬱憤が魔合体したらそりゃああなるわ、ってかオーナーも見咎めるわな。落としどころは県人会長言うところの「メシが美味けりゃ材料がオスとかメスとかいちいち気にしねえだろ?そのままでいいんだよ(うろ覚え)」になるんだろうなと思ったら、まさかサトルが男尊女卑観持ち出してくんのかい!月曜の独立話からの「結婚したら子どもは5人」発言がここに絡んでくんのかい!きっつー。お前これまで、ずーっとずーっとヒロインの何を見てどこに惚れてたん?3歩後ろをついて歩くようなタイプじゃないなんてわかりきってたことでしょう?訳わかんねえ!ってか、偉そうなご高説ブチ上げながらポークたまごを取り分ける愛さんをスルーしてる和彦お前は何なの?って話。
  • おお、善一さんお久しぶりのご登場。ってか、第7週で冗談混じりに予見した「お母ちゃんを後妻に?」の話、善一さんたら満更でもないのね。わたしごときの雑な予測も稀に当たるんだな、という驚きよりも雑な予測を許す程度のヌルい展開と演出を良しとしている製作陣へのガッカリ感が半端ないです。こんなんで大丈夫?そして先週も言及したけど早苗ちゃんマジどこ行った?少なくとも帰郷はしてないっぽいけど、さすがに大卒後の進路にもちょっとくらいは触れて差し上げて…。
  • ネーネーは今週、またしても離婚するのしないのですったもんだするってかやんばる小学校に臨時教員で採用してもらえそう、とな。この家出、夜遅そうとは言え完全に大人だけで回ってるけど晴海ちゃんは奥で寝てるんでしょうか。ここだけ見てると、離婚をタテに我を通そうとするネーネーの切実さよりも家と妻の板挟みになる石川先生の苦悩が際立ってる気がしてどうもいけません。いよいよ土下座が板についてきた先生が気の毒になってきてしまう。今のところ石川家の女衆がひとりも出てきてない辺りを鑑みるに、ネーネーがこの辺ごっそり味方につけて反旗を翻して大逆転、ってな感じになるんでしょうか。さあどうだ。…と思ったら、借金絡みじゃない場面で初めて賢吉おじさん出てきたー!「親戚じゅうに迷惑がかかってる」って、具体的に誰がどんな迷惑被ってんの?マジで何なん?
  • そんなこんなでいよいよツッコミが追いつかなくなってきたのみならず「主要キャラの性格や言動がブレすぎ」「モブキャラの扱いも時代考証も雑」という作劇上の粗さに加え「NHKが視聴者に公然と喧嘩を売ってきた(と見做す)←new!」ってことでスリーアウトチェンジです。わたしの中で本日をもって「見るに堪えないお話」枠に入りましたので、以後こちらで本作に触れることはありません。秋がくる頃またお会いしましょう。
  • 先発は岸。最後の最後にすごいグランドフィナーレが待っておりました。フゥ〜!おやすみなさい。