almost everyday.

its a matter of taste, yeah

さかなのこ

  • TOHOシネマズでさかなのこ。冒頭、いきなり黒い画面に白抜きで「男か女かはどっちでもいい」の文字がでっかく記され、そのまま水槽の中のハコフグへと切り替わったのを見て「ふむふむ、そこら辺は力技で押し切るストロングスタイルなのね」と勝手にコンセンサスを得た気になってたんですが、実際には想像よりも数段ナチュラルかつファンタジックで図太さとのさじ加減が絶妙でした。力技というよりは「そういうことね〜、まあいっか」みたいな感じで気づいたときには既に合点がいってしまってるというか。
  • いちいちあれこれ突っ込み出したらきりがないので映画化に際し演出がなされたであろう点を挙げるとすれば「不良のノーヘル運転を叱る気配が微塵もない鈴木拓先生(リアル同級生)」「何のために登場したのかよく分からないまま退場した島崎遥香さん」「ワンダーな水槽づくりのために捕らえたと思しきデカい魚どこ行った?」あたりがトップ3かと思いますが、どれもこれも話の筋には何ら影響を及ぼさないあたりがイカしてます。ブレない熱意と人とのご縁によって転がっていくお話なので、魚にまつまる動作にたっぷり尺をとる丁寧さが物語をより豊かなものにしていると感じました。タコを〆るお父さん、釣果を不良に振る舞うミー坊、イカの寿司に飾り包丁を入れる籾山、クレヨンで描いた金魚の線をわざとぼかす仕草、などなど。
  • それと「海に潜るのん」「女友達の子の名がみつこ」というあたり、過去の出演作を思わせる仕掛けがいくつもある辺りにもワクワクしました。露骨に笑わせに来るのではない、ジワる感じがとっても好み。
  • エンドロールでぐっと来たのは劇伴の「バスクラリネット:さかなクン」というクレジット。パスカルズによる柔らかで温かみのある演奏が作風にぴたりとはまっていたので、最後の最後にやっと流れたバキバキにデジタルなCHAIはちょっと唐突に思えてしまいました。これならいっそ、主題歌までまるっとパスカルズに任せてほしかったな…。CHAIは大好きだけど浮いてる感が否めなかったです。
  • 先発は藤平。ありがとう、浅村の2日連続ホームランそして島内のグラスラ。おやすみなさい。