almost everyday.

its a matter of taste, yeah

沈没日記・1

  • ああ、とうとう、遂に来た。
  • 真綿で首を締められ続けて、いよいよ完全に酸素の供給が断たれた。というこの感じ。自分にとってその瞬間は「心が折れる」といった抽象的なものではなく、具体的かつ鮮明な身体感覚を伴うものでした。それまでずっと細く弱く、どうにかぎりぎり確保し続けていた酸素と光が完全に断ち切られる、文字どおり目の前が真っ暗になる、息ができなくなる、頭が働かなくなる。一切、何も考えられなくなりました。
  • その一方で、これら一部始終を俯瞰で見ている自分というのもまた別にいて「あーあーあー、どうすんのお前?これはさすがにヤバいんじゃない?」みたいなことをしきりに囁いてくるのでした。いつもなら。自分の脳内にはたいていいつもこういう賑やかし的ポジション?があるんですが、今回ばかりはそれもひどく弱々しくて頼りない。というよりむしろ消え入りそうです。ここらで一旦、認めてしまわないわけにはいきませんでした。「あ、自分、壊れたわこれ」。
  • 今日付けで勤務終了したバイトちゃんを見送り、執務室内引っ越しその他諸々の雑務をひととおりこなした後、誰もいなくなった部屋でふと我に返ったところで気づいてみたら涙腺決壊。壊れた蛇口さながらに、だらだらだらだら涙が溢れて止まりません。これはいかん。普通に外に出られない。そういえば前にもあったよね、こういうの。そうかそうか、自分ってのはは追い詰められるとこうなるもんなのか。いや、そんな感心してる場合じゃなくて。
  • 保冷剤で目を冷やしつつ「目に何らかの疾患を抱えて困っている人」という体でどうにか仙台まで帰り着いたところで、気を利かせた夫より「駅で合流してごはん食べよう」との申し出が。事情を説明する時間も余裕もないまま仰せの通りにするより他になかったのだけど、夫にしてみりゃとんだとばっちりとしか言いようがなかったろうなと思います。だらだらだらだら涙を流し続ける女、それをおろおろと見守る男。どこからどう見ても別れ話真っ最中の修羅場です。すみませんでした。おやすみなさい。