almost everyday.

its a matter of taste, yeah

気をつけな、触るな

  • 生まれてこのかた外面だけは常に優等生で、グレるどころか反抗期すらないまま社会に出てはや勤続15年超という堅実すぎる道を歩んできたせいなのか、それとも単に末っ子だからといつまでも子供扱いされてるだけなのか。実際のところは今もってなお不明ですが、母はわたしが「不良っぽい行動」をとるのをとても嫌がります。昔からずっと。未だに。
  • その最もたる行いが「(母にとっての)うるさい音楽を聴くこと」で、部屋にもこもってヘッドホンつけて夢中になってる姿を見られるたび眉をひそめてこう言われたものでした。「またそんなしょうもないガジャガジャ聴いて。ああ嫌だ、やめなさい、くだらない」
  • そうは言ってもやめられません。むしろどんどんのめり込んで行きました。限られた軍資金で月に数枚、悩みに悩んでやっと選んだCDを買うのが楽しかったんです。あらゆる経済活動をアルバム○枚分で換算するようになったんです。自分で稼いだ金で初めてCDを買った時の誇らしさを、今も忘れることができないんです。勉強のことも仕事のことも、しち面倒くさい人間関係も何もかも忘れて、頭を空っぽにして音楽を聴くのが好きなんです。わたしはずっとそうして来たんです。
  • 母は今でも言いつのります。「あんた、まさか今でもあのくだらないガジャガジャ聴いてるんじゃないでしょうね?」はい、もちろん。残念ながら。
  • 母が何故こうまでうるさい音楽を忌み嫌うのかは未だにまったく分からないし知りたいとも思いませんが、嫌うどころかむしろ感謝してほしいくらいなんです実際のところ。何故って、わたしがグレずに済んだのは、トムやリアムや他にもたくさん色んなひとがわたしの代わりに叫んだり毒づいたりしてくれたおかげですもの。わたしが青い春をこじらせかけたまさにその時「ソー・ファッキン・スペシャル!」って歌ってくれたおかげですもの。酒も煙草も薬も悪事も、やりたい放題暴れてるのを海を隔てて覗いてるだけで勝手にスカッとしてたんですもの。だなんて、もちろん口には出しませんが。
  • 何で今さらこんなことを思い出したかと言うと、さっき電話で話した姉が「いやー、しかしアンタは昔からずっと真面目だったよねー」などと突然言い始めたからです。曰く「そのうち狂って盗んだバイクで走り出すんじゃないかと思ってた」だそうで。そんなにも窮屈そうだったんでしょうか。清く正しかった頃のわたしは。
  • それはそれとして、今日までタワーのポイント8倍セールだったので帰りにちらりと寄ってきました。何だかんだで買い逃してたAPOGEEの限定シングルと、試聴してすぐ胸を撃ち抜かれたRIXTONのお試し盤と。

Me and My Broken Hear

Me and My Broken Hear

  • これ凄いです。イエス売れ線ど真ん中!って感じにメジャーメジャーした金の匂いしかしないアレンジ、にもかかわらず明らかに変態の息遣いを感じます。こんなごてごてしたアレンジじゃなく、素材のよさを活かした隙間の多い音で聴いてみたいな。裏声ボーカルが異様に気持ちよくて、個人的にはファレル以上にぐっと来てます。アルバムはどんな感じになるんだろ?おやすみなさい。