almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ブラック・クランズマン

  • 午後、フォーラムでブラック・クランズマン。予告編を見る限り、70年代ポリスもの社会派コメディといった雰囲気でしたが様子がまったく違ってた。配分としては「憤怒のさなかに笑いの要素が箸休め的に挟み込まれてる」と捉えたほうがよほど正確に思います。
  • 白人至上主義団体に生粋の白人を装って電話潜入する新人刑事・ロン*1然り隠れ蓑となるユダヤ系先輩刑事・フリップ然り、捜査にのめり込む動機たるバックボーンがほとんど描かれないため「どこか遠くで起きている卑劣な差別の話」みたいにどことなく他人事のまま話がぐいぐい進んでいく感が否めなかったです。本人たちは前のめり、こっちはこっちで置いてけぼり。もっと観客を巻き込む仕掛けが欲しかった、というのはかの問題に疎いこちらの勝手かつ浅薄な言いがかりかもしれませんが。
  • しかし、クライマックスを経て憎いやつらにひと泡吹かせるカタルシスのみならず、今なお続く悲惨な事件や輝きを失っていく星条旗を描くとあっては「さすがにこれでオスカー狙えるとは思えねえ…」と頭を抱えた次第なのですよ。わかってる。スパイク・リーが長年にわたり映画というフォーマットを介して訴え続けてきていることはわかってる。けれども、これは、純然たる娯楽にはなり得ない。笑わせたいのか怒りに震えるべきなのか、どっちつかずで困ってしまう。そんなふうに思いました。
  • それはそれとして、東洋のいち島国の学のない非英語話者からすると本気で訳がわからないのですが、ジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライバー。いくら電話ごしとは言え、声質も語り口もあからさまに別人じゃないですか…?よくバレなかったな、と逆の意味で感心してしまいました。破裂音が特徴的で流れるようにグルーヴィな発声のジョン、のんびりとした抑揚のない低音ボイスが特徴的なアダム。単に視覚から来る印象ありきで別ものに聞こえちゃってるだけなんでしょうか。英語圏の方の感想をぜひ聞いてみたいです。
  • 先発は藤平。何はさておき今季最初のカード、勝ち越しでございますよ。フゥ〜!喜ばしい!
  • 良かった点
    • ウィーラーが相も変わらず絶好調
    • ブラッシュ来日初ホームラン
    • 石橋プロ初勝利
    • 辰己プロ初ヒット、初盗塁、初得点と初もの尽くし
    • マイヒーロー今季初登板&三者凡退
  • 良くなかった点
    • 藤平、もっかい立て直してこよう
    • ハーマン、もしかして:一発病
  • いやあもう、こりゃ酒が美味くてたまりませんな!フゥ〜!この調子でホーム開幕戦も快勝を祈願したいところであります。おやすみなさい。

*1:元プロアメフト選手にしてデンゼル・ワシントンのご子息