almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2010年第4回・さいきん買ったCD

まず最初に、新譜で買ったCDのまとめなど。
10.Weather Sketch Modified / moools
ウェザー・スケッチ・モディファイド
クアージとの対バン見に行きたいなー、っても引越し前の繁忙期で行けないなー。としょんぼりしつつツアー初日にネット見てたら、monobright日記で桃野が行ってきたよ報告しててちくしょうなんてうらやましい!とお門違いな嫉妬にかられ、そんなこんなでリリースされていたこと自体うっかり忘れかけていたモールスの新譜。新譜とは言え近年のライブでちょいちょい披露されてる曲が大半を占め、初めて聴いた感じがしないというよりはむしろ「ようやく聴けた」という感慨のほうが大きかったりしてます。どんどん大きく幅を広げていくアレンジの妙と、どれだけ年を重ねても変わらない脱力ボーカルと堅実なリズム隊。相反するベクトルの気持ちよさがしっくり溶け合う懐の大きさを感じます。いつまでも聴いていたくなる音。
11.Two Thousand And Ten Injuries / LOVE IS ALL
Two Thousand & Ten Injuries (Dig)
試聴してみたら格好よかったので購入。ローファイパンク女子ボーカルもの。1枚通して聴くとリズムやアレンジがやや単調で飽きがくるかも、という気がしつつもこの小気味よいやさぐれ感はクセになるなーと思います。ジャケットもなんか好きです。

12.A-Z vol.1 / ASH
エー・ゼット・ヴォリューム 1(初回限定盤)(CD2枚組)
「もうアルバムは出さないよ」宣言から「毎週1曲ずつネットでリリース」の報が出てからというもの、「いずれコンパイル盤がCD形態でリリースされるはず…!」と信じて待つ日々が続きましたが、遂に出ました。待っててよかった。企画当初に唯一フリーダウンロードできた"Return of White Rabbit"ではクラクソンズ的に重たく割れたエレクトロな音に驚かされましたが、本作に収録された音を聴く限りどうやら今のアッシュはそういうモードなのかなと。考えてみれば前作収録の"Polaris"あたりでもその片鱗は窺い知れたわけで、特に驚く必要もなかったような気がしてきました。ギタープレイのみならずコーラスワークでも貢献度の高かったシャーロットが脱退し、オリジナルメンバーのトリオ編成に戻ったことがバンドによい影響をもたらしてるのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。どんな音を出そうが、3人揃ってればそれがアッシュの音。そういうことならすごく嬉しい。
13.Congratulations / MGMT
コングラチュレイションズ
ファーストが売れに売れてる頃はどうもあんまりぴんと来なくてそのまままともに聴くこともなかったんですが、これにはやられました。試聴したら1曲めからいきなり海辺のヤローどもなアレンジが施されてるんですもの。いちど聴いたら耳にこびりついて離れないキラーメロの連続。これはすごいや。でもジャケットは前のほうが格好よかったね。あと、日本盤のほうが安かったんでそっちにしたけどあの厚すぎるブックレットはちょっとばかし無粋じゃないでしょうか。曲は「ブライアン・イーノ」がいちばんすきです。気がつくと休憩中とかに鼻歌で口ずさんでる、晴れた日なんかにはよく。

14.英雄ノヴァ / monobright
英雄ノヴァ(初回生産限定盤)
「レンタル可能なCDは買わない」がここ5年くらいの自分内ルールだったんですが、monobrightに関してはそれを適用しないことに決めました。近作から。今までずっとTSUTAYAで済ませててごめんねmonobright、でもその代わりPV集は買ったから許してねmonobright。というわけで、目下だだはまり中のmonobrightの新曲です。感想は買ったその日にちらりと書いたのでそちらのほうで。後日追記もあります。
15.シンクロニシティーン / 相対性理論
シンクロニシティーン
LOVEずっきゅんに胸を撃ち抜かれ1st流通盤をこれでもかとリピート、その後満を持してリリースされたハイファイ新書が個人的にどうにもしっくり来なかった理由がやっと分かりました。あれ、わたしにはおそらく「よそゆき」っぽすぎたんです。曲も音も歌声もふわふわひらひらひたすら綺麗で捉えどころがなくて、ただただ優美だった。その点本作は違います。耳に残るフックがそこかしこに仕掛けられてる。甘いロリ声とつっけんどんな舌足らずぶりと抑制の効いた地声を危なっかしく使い分けるボーカルは生身の体温を感じさせるし、印象的なギターのリフはどれもこれも初めて聴くはずなのに「ああこれはまさしく相対性理論の音」と納得させられてしまうんです。というか、これは単にギターのひとが特異すぎるだけなんでしょうか。本作ではややその音色が進行方向別通行区分寄りに近づいてきた感があって、それもまた好ましいです。あくまで自分の中でだけ。
16.COCONUT / ARCHIE BRONSON OUTFIT
Coconut
これもまた、試聴して格好よかったので購入してみた盤。自分の中ではドミノ=ねじれておかしい感じのポップ、ていうイメージが(勝手に)あるんですけども、これはまさにそんな感じの音でした。もう、何もかもが自分の思い描くドミノ。好きです。さらっと聴いただけだとそんなに強く残らないんだけど、後からじわじわ効いてくる感じがたまりません。