almost everyday.

its a matter of taste, yeah

THE GUILTY ギルティ

  • 朝いち、チネでTHE GUILTY ギルティ。予告編やキービジュアルにて「試されるのはあなたの想像力」などとゴリゴリに煽られたおかげであらゆるシークエンスに伏線めいたフックを探し求めてしまい、結果的に「え?これでおしまい?」と拍子抜けしてしまった感が否めません。できることなら、何も知らない真っさらな状態でスクリーンと対峙したかった…。そこらへん、配給側にもうちょっとこう、何らかの配慮を期待したいところです。序盤のジャンキーや風俗街の強盗、家を去った妻などがいずれどこかで絡んでくるよね?なんていろいろ考えてしまったじゃないか。実際にはもっと明快かつ分かりやすいオチだったというのに。
  • しかしそれはそれとして、映画一本まるごとぜんぶオフィスで業務に勤しむ警官のアップだけで画をもたせるのは素直に凄いと思いました。電話回線ごしの不明瞭な音声だけを頼りに捜査方法を取捨選択していく緊迫感には目をみはるものがあり、時に主人公の苛立ちやもどかしさをあらわすかのような細かい手ブレが見られたりもして、すべての演出が計算ずくで緻密に構築されているのを感じた次第であります。聴覚に意識を集中して映画を観るという行為がこれほどまでに能動的なものになるとは、これまで知り得ることのなかった新たな発見でした。その後の話はまた後で。