almost everyday.

its a matter of taste, yeah

ハッピーハートブレイクならいつかまた会いましょう

8時半起床、相方は9時にひとりで外へ。これから都内在住のお友達と落ち合って、府中で馬とたわむれてくるそうです。わたしもずいぶんタフなほうだと思うけど、きみには負けるよ。びっくりです。わたしはわたしで朝風呂にゆっくり浸かり、変にさっぱりした気持ちで水道橋を後にしました。不思議な街だな、と思いました。そういえば、昨日も今日もあの辺り一帯で大コスプレ祭りみたいなのが催されているのだそうで、持ち手をのばしてころころ転がす簡易スーツケースみたいな鞄を手にしたうら若き乙女をたくさん見かけました。で、実際にそういう格好をしてるひとたちも目にしました。アイドルみたいにかわいい子がいる一方で、その傍らには「人はここまで客観性を失っていいものだろうか」と考えさせられてしまうようなのもいたりして、その独特すぎる濃ゆい空気にくらくらさせられたりした次第です。でも、なんで会場が東京ドームなんでしょうね。わからない。やっぱり不思議な街だ。

新宿で電車を乗り換えて、下北沢へ。まずはmona recordsへ向かいます。今回の上京が決まった時点で「何かおもしろそうなライブないかなー」と知ってるお店のサイトをくるくる回っていたら、ちょうどここのランチライブを発見したのでした。ちなみにお目当てはbonjourです。2年ほど前にオールナイトのイベントで偶然見かけて以来、ゆるゆる楽しげなメロディとこれまたやっぱりゆるゆるしてる男女ホーン隊の醸し出す休日の午後のまどろみ的な気持ちよさが記憶に残って、ぜひもう一度!と思っていたのでタイムリーでした。おいしいごはんをいただきながら(選べるランチはベーコンエッグライスにしました。卵が半熟のとろとろで、すっかりしあわせ気分です)堪能するbonjourはやっぱりゆるゆる気持ちよかったです。共演の磯たか子さんも素敵でした。ムーグっぽい鍵盤にブラシで叩いてるドラム、やわらかい声。思わずうとうとしかけてしまったくらいです。もったいない。

15時くらいにライブは終了、その後は本とかCDとかをちまちまと物色。17時前に携帯電話あてのメールをいただいて、待ち合わせ場所へと向かいました。もう、何年くらいになるのでしょう。3年、いや4年?思い出せないけどもしかしたらそれよりもっと長いことずっと、互いのサイトとメールのみで親交のあったひとと本日初めてお会いすることになったのです。もう、30分くらい前から緊張のあまり喉がかわいて手のひらにはじわりと汗をかいてしまう勢いで、ずーっとどきどきしていました。こんなにどきどきするのはいつ以来だろう?と思うくらいに。

待ち合わせ場所ではちょうど区長選の演説が行われていて、初めてのひとと落ち合うにはややハードルの高い環境でしたが(何しろ、3メートル先では拡声器を装備した壮年男性が大きな声でがなり立てているのです)、互いに相手をそうと認識する前に、少なくともわたしの方では「きっとこのひとなんだろうな」というのがおぼろげながらもわかったような気がしていました。より正確に言うならば、「このひとがあのひとだったらいいのにな」という期待まじりの予感が見事に的中した、ということかもしれません。穏やかなのに強い目も、肩をならべてみたときの目線の高さぐあいも、うっすら思い浮かべていたのとそっくりなんですもの。すごいすごい。どうしよう。

その予感(もしくは想像)はその後もほとんどぴたりと当たって、たまにちょっと違ったときでもそれがすべてことごとくいい方に裏切られるのですっかり嬉しくなってしまって、とても初めてお会いしたとは思えないほど素のまんまで思うさま飲んで喋ってたくさん笑って過ごしました。わたしはとても楽しかったけど、あのひとはきっとびっくりしてたんだろうなあ。と今頃になって少しだけ反省しています。もしもまた会って遊んでいただけるのなら、その時はうんと奢らせてくださいね。本当に、まったくもって、わたしには夢みたいな夜でした。しあわせです。おやすみなさい。