almost everyday.

its a matter of taste, yeah

2010年第9回・さいきん買ったCD

23.Strange weather, isn't it? / !!!

Strange Weather, Isn't It ? [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC261)
前作"Myth Takes"があまりに素晴らしかったので、良くない筈がなかろうとばかり試聴もせずにしかもフライングで買ってきた3年ぶりの新譜。そしたら、あれ?ずいぶん違う?
自分の場合、前作から(勝手に)感じ取っていたのは「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」のちょうど180度反対側に位置するかっこよさだったわけで、それっていうのはつまり、なりふり構わぬ猛々しさやおそらくはそれに起因するなまめかしさのようなものだったんです。何て言ったらいいんでしょうか、壮大なズンドコというか荒ぶる太古の神々というか、とにかく何だか得体のしれない強靭な力が渦巻いてるというか。聴いてるこっちもあれよあれよと呑み込まれ、気がついたらもう一緒に踊ってしまってるというか。いやむしろ踊らざるを得ないというか。しかも一緒に歌うことまでできてしまうというか。あれはそういうアルバムだったんです。わたしにとっては竜巻みたいなもんだった。
それで本作。ひと言でいうと、前述の「得体のしれなさ」みたいなものがあまり感じられませんでした。アルバム全体が申し分なくすっきりと整っていてするんと耳に入ってくるけど、それが何だか残らない。フロア向けにリズムが単調、ていうのが単に自分の好みに沿わないだけかもしれないけれど、聴いててちょっと退屈なのです。うーん。イケメンの小ぎれいに整えられた前髪よりも肉体労働者の鍛え上げられたうつくしい上腕二頭筋にグッとくる、とかそういうのに近い感覚かもしれません。乱暴に言えば。