- メディアテークで本や雑誌をあれこれと読む日曜日。松田青子、山内マリコの掌編目当てで手にとった文藝に掲載されてる植本一子のエッセイ、その内容に少なからず驚かされるなど。淡々と綴られるあけすけな過去は、読み手の度量を窺うようにも感じられてざわざわと落ち着かない気持ちにさせられました。対岸の火事、高みの見物、そういう態度に見えないナイフを突きつけられるみたいな。それにしても、この題材をこのタイミングで書く胆力とは何なのか。何も考えていないのか、考えていても意に介さないのか。
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/01/07
- メディア: 雑誌
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- 時代背景や一途と多情の違いはさておき、夫婦ともに語るべき言葉を持ち合わせている、という共通項からは「死の棘」の島尾夫妻を思い出さずにいられません。心の脆さや危うさ、そして間逆のしたたかさなどが少しずつ重なって見えるような。
- 午後、アーユルヴェーダ。「太ももにいい感じの筋肉がついてきましたね!」とお褒めの言葉を頂戴したのですが、これって何かもうトレーナーさんのコメントじゃないか。どんどん後戻りできない方へ道を踏み外しつつあります。おやすみなさい。