almost everyday.

its a matter of taste, yeah

パリ13区

  • 午後、チネでパリ13区。昨年観た「燃ゆる女の肖像」がたいへん素晴らしく印象深かったので、その監督が共同脚本を務めたという本作にも俄然興味が湧いてきたところです。
  • ざっくり言えば「3人の男女がくっついたり離れたりしてるところへ特異な経緯でもうひとりが加わり、家族との繋がりもあいまって思いもよらぬ方向へと物語が転がっていく」みたいな話なんですけども、展開にも映像にも余白が多くてとても良いです。登場人物がやたらと享楽的だったり性に奔放だったりスマホタブレットの画面がチカチカ眩しかったりするんですけど、ほぼ全編*1モノクロ映像で描かれているためそれら全てに淡いベールを被せられているかのような、ある種の美しささえ感じました。これ、ふつうにカラーで撮影されてたら、きっとほとんどの画がどぎつくごちゃついて収拾つかなかったんじゃなかろうか。猥雑にして静謐でスリリング、抑制の効いた映像と先の読めない展開に魅入られっぱなしでした。メインキャストの誰にも感情移入できないおかげで、物語が動き出すたび「へええええ!」と驚きをもって観続けられたのもよかった。本作まわりのスタッフ&演者さんの動向はこれからも追い続けたいと思わされる佳作でした。
  • さてと、連休明け。休日は掃除機をかけない*2 ため、今日はなかなか掃除のしがいがありました。水回りなんて床の水拭きまでしちゃったぞ、えらいぞ自分。他にはクッションカバーを冬のモフい素材から綿麻のさらさら素材に替え、本日最終日の無印良品週間にて先の地震で割れてしまったガラスピッチャーを買い直すなどしました。これにて今季の水出しアイスコーヒーも安泰です。ふいー。おやすみなさい。

*1:ほんの一瞬、ポルノチャットの画面だけが毒々しいほどのカラー映像で描かれているのがまたとりわけ印象的です

*2:安息日は夫がしこたま眠るゆえ、静かに過ごしたいのでシートワイパーかける程度に掃除を省略しております