almost everyday.

its a matter of taste, yeah

地下室のカーテンコール

Wolf' Songs for Lambsロックの日に梅雨入り。というわけで本日はJonathan Fire* Eaterを聴いております。このひとたちの音は、雨の日にとてもよく合うと思うので。しとしと降りの暗い午後、重くたれこめた雲、閉めきった地下室、煙草と酒の匂い、どことなく気だるい気持ち、とかそういうイメージが次々に浮かんできます。「湿ってる」とか「潤ってる」とか言うよりはただ「濡れている」ような音。10年ほど前にデビューしたひとたちなので、運がよければ中古屋でめぐり会えるかもしれません。これからの季節にぜひ。
何となく気が向いて「そうだ、今日はいつもより早く部屋を出てみよう」と思い立ったこんな日に限って、通勤経路上で殺人事件にニアミス。パトカーと救急車と検問のトリプルパンチに翻弄され、ようやく職場に着いてみたら普段よりも遅いくらいだったというオチは何だかちょっとひどすぎやしませんか?と思いました。まあ、普段どおりに出勤したら間違いなく遅刻ぎりぎりだったはずなのでそこんところはラッキーだったのかもしれないけれど。こういうのも「虫の知らせ」と呼んで差し支えないのでしょうかね?わからない。とりあえず、事件が解決するまでは極力あの近辺を歩かないようにしようと思いました。堅気のひとには縁のないいざこざが原因だったのかもしれないけれど、ひょっとして万が一面倒ごとに巻き込まれたりしたら困るので。念には念を。備えよ常に。

帰り道、クリーニング店に立ち寄るついでにスーパーまで足をのばしたら、生のめひかりがナイスプライスでしたのでそのまま部屋に連れ帰りました。目が、本当に、ふわりと光ってます。蛍みたいに。包丁研ぎつつしばらく見とれて、まずは下準備から。うろこを取ってえらぶたを引っこ抜いて内臓を取り出したらば、お腹の中からほぼ完璧に原型を留めたままの桜えびがごろんと出てきて腰を抜かしかけました。念のため水洗いしてじっと見てみたんですが、うっすら透きとおったピンク色のこれはやはりまぎれもなく桜えび・・・。それもひとつやふたつじゃなくて、どのめひかりのお腹からも面白いようにぼろぼろぼろぼろ出てくるんです。この桜えびだけで何かちまっともう1品作れるんじゃないのか?と思うくらいに。さすがに実行には移さなかったものの、いざ捨てる段になったら少し胸が痛みました。ごめんよ桜えび。こうしてさばいためひかりは全て、オーソドックスに唐揚げにしていただきました。揚げたてに頭からかぶりついて、骨まで丸ごとぜんぶ咀嚼するのです。軽く塩ふって粉まぶして揚げただけだってのに、自作とはにわかに信じがたいほど、それはそれは美味しゅうございました。揚げたてってすごいな。びっくりしました。また作ろう。

きょう、いちばん嬉しかったこと。前任のひとが残していったほんの小さなミス(本人の名誉のために付け加えておくと、その前任者もさらに前のひとも歴代みな間違えてました。ていうか普通、こんなの気付かない)を修正すべくあちこち参考文献を探し回ってようやく抜本的対策のようなものをまとめたらば、直属の中ボス小ボス二人をもってして「そこまでされたら文句言えないよ」と言わしめました。足で稼げば何とかなるもんだ。というわけで、具体的な穴埋めはそちらへお願いしてしまえそうな風向きになってきたような気が。えらいえらい、がんばった俺。やればできる。ということはつまり、やらなければできないってことなんだよな。浮かれることなく引き続き修行に打ち込もうと思います。その前に、まずは甘美なる土日の休息をば。おやすみなさい。