仕事おわりで急ぎに急いでパースクへ。開演10分すぎに着いたと思ったら、押してたみたいで開場もこれからというタイミングでした。ありがたい。
一番手は在仙バンド、勃発。初見。ぎゅっと重みがあってキレのいい音。そこに乗っかるボーカルが、その子の様子が、ライブが進むにつれどんどん変わってくのが聴いててなんだかスリリングでした。序盤は様子見みたいな感じでぎこちなく叫んでたのが、最後の曲ではフロアに下りて逆立ちしてやりたい放題でたのしかったです。「陽気なパンクが地球を回す」とか「メンヘル女の手首を俺が代わりに切ってやる」とか「首から下だけいい女」とか、やたら耳に残るフレーズが多いのもすてき。
2組め、よしむらひらくロマンチカ。初見。きれいなひとだなあ。6人編成の大所帯バンドで、鍵盤やコーラスで彩られた繊細かつ豊かな音が気持ちよかったです。スッパバンドの岸田さんが叩くところを見るのはずいぶんひさしぶりのような気がしました。演奏中ものすごーく気持ちよさそうにしてるところとか、全然変わってなくて何だかうれしくなってしまった。
3組め、QUATTRO。これまた初見。そしてこれまた気持ちよさそうに歌うひと。5人組でフロントにギターがずらり3人並ぶというレディヘ編成、3人が3人とも違うコードを押さえてるというのはなんとも贅沢なものですね。ぱきっと緩急の効いた演奏が憎たらしいほど格好よかったです、最後のタンバリンの曲とか特に。来月また仙台に来るらしいので見に行きたいなー。
4組め、kokyu。わたしの中ではここがクライマックスでした。以下セットリスト。ゲダウェイ・Unification・井戸と水・海まで・回教徒の朝・異教徒の踊り・目をつぶってダンス。たぶんこの7曲。いつもよりさらに熱いというか性急というか、せっぱつまったパトスのようなものを勝手に感じてぶわーっと胸が熱くなりました。遠距離バンドがひさびさに音を合わせて、もつれ合って絡まり合って高まっていく瞬間に立ち会えてるのかもしれない。と思った。ああ、気持ちいい。それから今日はサックスのひとがフロントに立つセッティングで、わたしの位置からはライトを浴びてきらきら光るサックスとその指先とがちょうどよく見えたんでした。瞬くように動く指もサックスも汗も眼鏡もぜんぶきらきらして見えて、なんだか酔ったみたいになった。ああ、しあわせ。
kokyu終わりが21時50分くらい、夫に電話してみたらちょうど仕事が終わるというのでトリのオワリカラに後ろ髪ひかれつつ退出。つい最近になってようやくオワリカラが「ルート・ダウンのジャケットのひとたち」ということに気付いて(遅い)楽しみにしてたんですが、そのうちまた見る機会もあるでしょうきっと。というわけで、今日のところはkokyuの余韻に浸りつつ帰宅いたしました。満足であります。