almost everyday.

its a matter of taste, yeah

だれもが愛しいチャンピオン

  • 昼、チネでだれもが愛しいチャンピオン。年末にみた予告編からして良さげな雰囲気がビシバシみなぎっていて、年明け1本めはこれしかあるまいと心に決めて楽しみに待っておりました。いやあ、良かった。すごく良かった。
  • 暴力沙汰からヤケを起こして飲酒運転の末にパトカー破壊、お縄になったあげく職まで失い、90日間の社会奉仕活動として知的障害者チームの指導を命じられた元プロバスケチームのサブコーチ、マルコ。ひと癖もふた癖もある教え子たちはプレイどころか走ることすらままならなくて…?というわりかしベタな導入部から物語は始まります。コメディ映画としての見せどころである会話パートは常時コントっぽい音楽による補助線が引かれていて「さあ、ここから笑わせますよ!」といった助走までアシストしてくれる親切設計。とっても手堅く、古典的とさえ言える物語運びです。が、そうした笑いの隙間にそっとしのばせた鋭い問題提起こそが心に残りました。
  • ひとつ。チームの指導に早々と音をあげたマルコが判事のヴィクトリアに泣きつく場面。「社会奉仕活動の他に選択肢はないのか?」と追いすがるマルコにぴしゃりと言い放った言葉が強かった。「社会奉仕活動を選んだのは別の人。私なら車椅子患者の介助を命じたわ。『たった2杯(の飲酒運転)』の犠牲になった人のね」…重い。ものすごく重たい。飲酒運転の厳罰化が進むここ日本においてもずっしり刺さるメッセージであります。これにはマルコも黙って従うしかありませんよね、という話。
  • ふたつ。子をもうけるか否かですれ違うマルコとソニアの夫婦によるやりとり。「私はもう待てない。母親になりたいの」「もっと考えなければいけない。40過ぎての初産は危険だ。彼らのような子が生まれるかもしれない」…走り去るソニア。この会話を聞いてしまったチームの一員、マリンに対し「悪かった」と詫びるマルコ。「僕だって僕みたいな子は欲しくない。誰だって健常者がいい。でも父親はコーチみたいな人がいい」と返すマリン。…正解やあるべき姿を描くのではない、そんなものはハナから存在しない、観る側それぞれに考えることを促す、誰にとっても他人事ではない。そうしたあれこれを強く訴えかけてくるこの演出。いろんな思いがぐるぐる巡って、ほんの一瞬頭が真っ白になってしまいました。
  • こうした社会的なメッセージ性は様々なところに仕込まれているのだけれど(ベニートが働くレストランの雇用主の腹黒さとか)、全体を通して観れば楽しく笑えてグッとくるいい映画、というふうに仕上がっているのが何より善いと感じました。さらには、何をするにもド直球なチームメイトたちが天真爛漫ながらも時にブラックな笑いをもたらすところがたまりません。特に、途中からチームに加わるポイントゲッターのコジャンテスが最高。クレイジーガール!

  • そして今日もまた朝ウナ。この年末年始は思うところあって、来る日も来る日も毎日ずっと風呂orサウナに入り浸っておりました。まとめるとこんな感じになります。
    • 12/28(土)汗蒸幕のゆ(朝昼)
    • 12/29(日)ドーミーイン(夜)
    • 12/30(月)ドーミーイン(朝)、汗蒸幕のゆ(夕)
    • 12/31(火)竜泉寺の湯(朝)
    • 1/1(水)竜泉寺の湯(朝)、喜代乃湯(夕)
    • 1/2(木)喜代乃湯(夕)
    • 1/3(金)サンピアの湯(終日)
    • 1/4(土)喜代乃湯(夕)
    • 1/5(日)竜泉寺の湯(朝)
  • 毎日欠かさずどころか日によっては1日2回キメてたりして、いよいよ本当にどうかしてるなって感じですけどサウナまじで身体にいいな…と実感した理由があります。少なくともふたつある。
  • まず、ずっと身体が温かい。というより、むしろ冷えにくくなった感があります。これは夜ふとんに入ったときによくわかるんですけど、ふとんに体温が伝わって暖まるまでの寒さがずいぶん軽減されました。ふとんに入った数秒後から、ふわっと身体が温かい。これは何もサウナ後すぐに限った話ではなく、半日くらい経った後でも同じように感じられます。長年この時期苦しみ続けてきた末端の冷えが軽くなったのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
  • さらには、ものすごく健やかに眠れる。こう休みが続くとうっかりダラダラ寝過ぎてしまって頭も身体もダルくなったり無駄な罪悪感にやられたりしてしまいがちですが、この9日間そういうことがただの一度もありませんでした。何故なら、疲れる。サウナは疲れる。いや、めちゃくちゃ気持ちよくて心の底からリラックスできるんですけど、その一方で身体的、特に心肺機能にどえらい負担がかかっているであろうことは想像に難くないわけです。100℃近い熱源のそばと19℃前後の水風呂を行ったり来たりするとなれば、そりゃ心臓もフル稼働するってもんでしょう。そういうわけで、サウナ後は心地よい虚脱感にまみれていくらでも健やかに眠れてしまうんです。寝ても寝てもまだ眠れる。おかげでこの休暇、気力体力ばっちりチャージできました。さらには、竜泉寺の湯の朝風呂ワンコイン制度のおかげで普段の平日と遜色ない早起き生活まで維持できてしまい生活リズムを崩すことさえありませんでした。朝6時から開いてる竜泉寺の湯、最高…!
  • こまごまとした美点は他にもいろいろあって、肌の調子がめちゃくちゃ良くなる(発汗と毛穴ひきしめ)、デジタルデトックスできる(スマートフォンから物理的に離れられる)、ごはんがやたら美味しく感じる(胃もたれにも効く)など身体に良いことだらけです。唯一の課題は熱にやられた髪が痛みがちってことくらいでしょうか。ここはもうちょっといろいろ調べていきたい。
  • 夕方は今年最初の筋膜リリースにも足を運んだので、身体の調子がかつてないほど良く仕上がっております。いつまで持つかわからないけど、とりあえずお仕事がんばらなくては。おやすみなさい。