almost everyday.

its a matter of taste, yeah

あの日、侍がいたグラウンド

  • 終業後、TOHOシネマズであの日、侍がいたグラウンド。7月1日から本日7日まで、たった一週間の限定上映。すべりこみで間に合いました。ふいー。
  • スポーツ専門チャンネルとしてNPB公式戦を日々中継するJ SPORTSの開局20周年記念映画、というわけでドキュメンタリー色は薄く、ハイライトとオフショットを淡々とバランスよく繋ぎ合わせた感がありました。開催から約3か月、撮って出しというには遅いし凝った編集を施すにはちと早すぎるタイミングでの上映、となれば大体こういう感じになるものでしょうか。通常まず見られないロッカールームやダグアウト、試合前の声出し円陣などに肉薄してるあたりはさすが専属カメラ密着という満足感でした。あまりにぐいぐい切り込んでくので、試合前の集中力を少なからず削いだのでは…?という心配もあるにはあるけれど。
  • しかし、そのあっさりした編集は選手たちのありのままの姿を過不足なく映し出す一方で、日本代表の重みや映画としてのメリハリを欠く諸刃の剣とも言えるように思います。個人的には、本編に欠かすことなど考えられないと思っていた重要なシークエンスが少なくとも二つ省かれていて大いに驚きました。一つは、初戦のベンチに掲げられていた嶋(本戦直前に離脱)のユニホーム。もう一つは同じく初戦、先発石川が第1球を投げ込んだ瞬間に球場全体から発せられた地鳴りのようなどよめきです。
  • 嶋のユニホーム+αに関してはエンドロールできっちり回収されたのでまだいいとして、初戦の初球がしれっとすっ飛ばされたのは本当に本気でありえないと思いました。あれを描かずして、野球の世界一を決める祭りが始まらんとする緊張感と高揚感と重圧を描くことなど不可能でしょうに。仮にも開催国の一角を担う日本が、ここで権威と威厳を見せつけずして今後どうやって大会の存在意義を示してくのかっつう話ですよ。そういうところを軽んじるから全体的に何かこうフワフワしてんだよ、というもどかしさが残るんです。負けた瞬間尻切れトンボはあまりにひどい。せめて最終リザルトくらいは軽くおさらいしておきましょうよ。ついでに言うと、アメリカ行きのあれやこれやも端折ってよかったと思います。それこそエンドロールに集約するとか。
  • それはそれとして、岡田のピンチを救った小林の声かけだとか菊池の神業の数々だとか動かざること山の如しの筒香がたまに覗かせる笑顔だとかしれしれ投げてビシッと抑える牧田だとか、しびれる見どころはたくさんあるので何はともあれありがとうJ SPORTSさん。なんだかんだ満喫しました。
  • 先発は辛島。いやー、雄星強いわ〜。手も足も出ないわ〜。というわけで遂に開幕以来守り通してきた首位から陥落したわけなんですけど、そもそもの話として、貯金が20以上あるにもかかわらず2位ってのもなかなかの異常事態だと思うんですね。先はまだ長いのです。あした勝ちましょ。頼んだぞ美馬。おやすみなさい。