almost everyday.

its a matter of taste, yeah

シェイプ・オブ・ウォーター

  • 11時台、フォーラムにてシェイプ・オブ・ウォーター。60年代アメリカを舞台に、柔らかく沈んだ色味と優美な音楽が全編を彩る大人のファンタジーでした。
  • バスタブのさざ波、卵を茹でる熱湯、車窓を伝う雨粒。タイトルが示唆する通り、自在にかたちを変える水は種別を超えたコミュニケーションの媒介となって、その距離をぐんぐん縮めていきます。様々な伏線とメタファーが張り巡らされた映像を、コミカルとシリアスを自在に行き来する音楽がガッチリ支えている印象。想像以上に音楽が雄弁でした。
  • 声を発することができないヒロインを「か弱く純真な守られるべき者」としてではなく「自我も性欲もふつうにある心優しい中年女」として描いている辺りがあっぱれでもありグロテスクでもあり、その生々しさゆえに古き良き時代のおとぎ話が地に足の着いた普遍性を持ち得ていると感じました。悪役がちゃんと怖くて、味方がちゃんと優しくて、でも時折ダメなところや人間くさいところを覗かせるあたりも良かった。…と、大人であるわたしはとても好ましく思いましたがこれ、若者が見ても楽しめるかな?と少しだけ不安になったりも。レイティングはR-15+、果たして。
  • それにつけても60年代。アメリカには当時、テレビのリモコンが既に存在したの?と本筋には全く関係ないところでものすごくびっくりしました。あと、キャデラックのショールームとかお金かかってるなあ、すごいなあ、とばかみたいに感心したりとか。ほえー。

  • きょう最初の食事はまいたけ・しめじ・アスパラ・パプリカのスパゲティ。酒の肴につくり置きしておいた牡蠣のにんにくごま油煮を食べきってしまったので、旨味と香りがしこたま溶け出た油を贅沢に使いました。刻み大葉と黒胡椒を振っただけで味が締まるとはさすがです、牡蠣。無駄なく食材を使いきった際、誰に見せるともなく小さくガッツポーズしたくなるのは家庭内における食料調達係としての性でしょうか。ふむ。
  • びわ湖毎日マラソンは中村匠吾が日本人最高位の7位、9位今井はMGC出場権獲得ならず。悔しい。月初の日曜につきスカパー各チャンネル見放題なもんで、その後は家事の傍らオープン戦をチラ見するなど。
  • アマダーのタイムリー、代走渡辺直人からの三好スリーランには少しばかり、いやかなり涙ちょちょぎれました。来季契約が決まった時にはフロントの正気を疑ったコラレスも4回2失点ならまずまずの仕上がり、と言えるのかしらね。福山のこの時期の失点に関しては、その後のシーズンに何ら影響を及ぼさない*1ということを過去2年間で学びましたのでとりあえず静観の構えです。辛島は?うーん。ハーマンは順調、そして最終回を岩出山の星こと今野が締めてくれたというので取り急ぎ今宵は祝杯決定。わっしょい!

  • 夕方、身体のメンテナンスへ。今日はとにかく暖かい一日だったものの、日が落ちたらさすがに寒かろうといつもの上着を抱えて出かけたのですが。18時すぎ、いざ外へ出てみたら、まだ手袋もいらないほどの暖かさなので驚いてしまいました。厚ぼったいコートの前をひらいて自転車を漕ぐ自分の姿は何というかこう、まるまる肥えた冬毛の鳥がめいっぱいに羽根を広げて飛び立とうとしているかのようにもこもこしていて、それはそれでまあ早春らしい眺めと呼べなくもないのかもしれない、と思ったりした次第であります。
  • 帰宅後、19時、侍ジャパン。先発則本はいつもながらに闘志むきだしというか、目の前のオーストラリア代表のさらにその向こうに昨夜の千賀を見据えてそうなピッチングだったように思います。すんごいベタな言い方をしてしまうと「奪三振王は俺だああああ!」みたいな感じ?わりとマジであともう1回投げたかったんじゃないですかね、則本。そんなことない?続く田口が「打ち取りゃOK」的余裕しゃくしゃくに見えたのもあいまって「まあ落ち着こうか、我らのエースよ…」という気がしたのもまあ事実っちゃ事実です。ふむ。
  • それはそれとして今宵のハイライト、それはもう高梨の国際試合デビューをおいて他にないわけで。泣いたよね。いや、泣きますよこんなん。まだまだ若い選手には、国内外を問わず隙あらば目いっぱい経験値を積んでほしい、そして得た果実をペナントレースに生かしてほしいと願うものであります。頼んだよ。松井はいつものハラハラ劇場、とりあえず完封勝ちだよわっしょいわっしょい。おやすみなさい。

*1:多分あれこれ試してるっぽい