- OAの踊る!ディスコ室町、19時きっかりに登場。好印象。まだ暗いステージに最初に姿を現したメンバーが夜の本気ダンス的な見てくれ(長身痩躯、つやつやのアシメ、サングラス)だったし、名前からしてこういう感じなもんで似たような音を想像してたんですけども、意外にも腰で踊らすファンキーなバンドでした。見るからに人の善さそうなギター、押しに弱そうな挫折顔のドラム、岡村ちゃん的アクションでフロアをゴリゴリ煽るボーカル、ブリブリの指弾きベース、タンバリン+コーラスというフリーダムすぎるポジションで演奏中のメンバーを笑かしに行く顔芸の男*1。キャラが立ちすぎている。持ち時間25分を3曲で持たせる、つまり長尺曲でじわじわフロアを温めるスタイルはメインアクトの!!!を迎えるにあたり適役だったと言えるのではないでしょうか。「おんなじことの繰り返し / アホになりそう アホになりそう」というラインを繰り返す曲、メンバーも後で自ら言及していた通り!!!ことchk chk chkへのツッコミ感を備えたナイスセレクトであったことよ。夜の本気ダンス然りモーモールルギャバン然りリミエキ然り、京都出身バンドの突然変異感はどこからやってくるものなんでしょうか。謎。
- 転換を経て20時ちょっと前にメンバー登場。ニックは白地にブルーとオレンジの格子柄が滲んだ上着のセットアップ、ボトムはもちろん今日も短パン。そしてインナーはツアーグッズの黒ポロ。ミアー・ペースはきらきら輝く水色ラメのオールインワンホットパンツ。華がある…!冒頭3曲は新譜から、ふわっと軽やかな曲から次第にぐいぐいアクセルを踏み込んでくるような構成。O-Eastに足を踏み入れたのは今日が初めてですが、わりと音がクリアに響くんですね。音、もうちょっと大きくてもよくない?ベースの返し、もっと強くてもよくない?
- この辺りではまだフロアもちょっとお行儀よさげでしたが*2、Must Be The Moonでニックがフロアに降りてきた辺りからは一転して誰もが思い思いに踊りまくる過密状態に。わたし、彼らのアルバムでいちばん好きなのが今なおMyth Takesなんですよ。10年以上前の、現在のスタイルとはかけ離れた音像のこの曲を、まさか今日ここで聴けるだなんて…!と思ったらもう、膝がガクガクして腰が砕けそうでした。ああ、今日この場に居合わせることができてよかった。本当によかった。
- 新譜の中でもとりわけ異彩を放っていたSerbia Drumsは、この会場の音響だとあの独特の内に籠りながらも放熱していくような効果が得られずやや物足りなさを感じました。上モノの鍵盤が途中まで聴こえなかったり、ニックの歌があちこち演奏に追いついてなかったりしたのも多少アレだったかもしれません。というか、あの曲、いろんな意味で生で演るのが相当難しいんじゃないか、という気がしてきました。過去曲ではFreedom! ’15がとりわけ盛り上がっていた印象。ミアーが歌うと曲が締まるぜ…。
- ちなみにニックはその後も幾度となくフロアに降りてきて、わたくしめも二度ほどクラウドサーフを下から支えました。汗でビッチャビチャのニックの笑顔は眩しかった。そしておみあしが輝くばかりに美しかった。上背があって手足がこれでもかってほど細くて長くてすらっとしてるもんだから、見れば見るほど微妙なはずのあのペンギンダンスも変にサマになって見えるんですよね。よくよく見るとお腹の出ぐあいがわりとシリアスにヤバめだったりするんだけど、それすらもあのダンスの味わい深さに寄与しているように思えてならないです。
- アンコールそしてダブルアンコールについては前日の大阪公演をピークとして語り草になりつつあるところですが、ここ東京でもビリー・アイリッシュのカバーを聴かせてくれるとは思いませんでした。何だか得した気分です。
- MV出してるのにUR Paranoid演らないんだ…?とか、確実にアガる筈のRhythm Of The Gravityを外したのはミアーの出番がないからか、等いろいろと思うところはありますが、何はともあれ汗だくで踊りたおしました。O-EASTはチャージドリンクのアルコールをハイネケンor氷結としているようですが、もっとガツンと濃いやつくださいお願いします!
- セットリスト
- 01.$50 Million
- 02.Couldn't Have Known
- 03.Off The Grid
- 04.Must Be The Moon
- 05.Dancing Is The Best Revenge
- 06.Serbia Drums
- 07.My Fault
- 08.Freedom! ’15
- 09.NRGQ
- 10.This Is The Door
- En
- 11.Bad Guy (Billie Eilish cover)
- 12.Slyd
- En2
- 13.One Girl/One Boy
もっとずっとグチャドロのグルーヴ地獄みたいなやつを想像してたんですけど、全体的に音あんま大きくないっていうかわりと上品な響きかただった気が。そのへん加味してもこの日最初の深いところでの発火点はやはりMust Be The Moonだったと思うのですよ #chkchkchk
— almost everyday. (@almost_everyday) 2019年11月1日
というわけで、開演前のニック・オファーさんとまさかの邂逅を果たしましたよという話でした。あれほど短パンが似合う成人男性をわたしは他に見たことがないよ #chkchkchk
— almost everyday. (@almost_everyday) 2019年11月1日