almost everyday.

its a matter of taste, yeah

おいてかないで。

病は気から、というのなら。うちの父ちゃんは死ぬまでぜったい大丈夫、そう信じていたはずなのに。あんなふてぶてしいおっさんが病気なんぞにやられるはずはない、そう思ってたはずなのに。あっちからもこっちからもわさわさ腫瘍が見つかって、実のところはなかなか大変らしいです。

想像する、たびに。あの昭和20年代生まれにしては恵まれすぎた体躯のそこかしこに、ふつふつと葡萄のような塊が浮き上がるのを想像するたびに、背中と腰のつなぎ目あたりの手の届かない部分からざわざわと寒気がやってくるのです。死には、慣れてる。両親がいずれも末っ子だったせいで、親戚の死は何度も何度も嫌というほど目にしてきました。それでもやはり、自分の中を流れる血の少なくとも半分を持つひとが、そう遠くないうちにこの世から消えてしまうのかもしれないと思うと。それはやはり、怖いのです。おいてかないでよ。せめてあと10回以上は、一緒に飲んでへべれけになるまでぜったいどこにも行かせない。わるい気なんてのは、酒で追い払ってあげましょうよ。なあ、父ちゃん。

シャーラタンズ黒盤について、書きました。よろしければどうぞ。