almost everyday.

its a matter of taste, yeah

はたらくおんな

朝の9時、仙台到着。相方との合流予定は夜の9時、つうことはつまりこれから12時間ほどひとりで時間をつぶさねばならない計算になるわけですが、それも仕方のないことなのです。だってさ、最寄りのバス乗り場ったら、週末日中はどこも駐車場埋まっちゃうんだもの。ってこれ、何気にひどい理由だな。まあいいや。人もまばらなモスバーガーにて、テリヤキバーガーとオニポテにかぶりつきつつクラムチャウダーを一気飲み。オニポテのオニオン、ひとくち噛んだら噛み切れなくて中身がずるずる出てきましたよ。ちょっと切ないよ。でもまあ、とりあえず、ようやくお腹があったまりました。うりゃ、充電完了。最初の行き先は、やはりタワーです。泣くな俺。
それにしても。プライマルスクリームさんはこれまた随分、あざとい商売してくれるなぁと思います。ライブアルバム(それもジャパンオンリー)出して半年もたたぬうちに、こんなごっついベスト出してくれちゃうなんてもう。DVD付きなんてアナタ、そりゃーもう(付いてたところでプレイヤ持ってないんですが、自分の場合)。「これってもしも順序が逆なら、ライブ盤あんまり売れなそうだな」と思った方、わたしも同感です。ライブにおけるボビーさんの歌声は、あまりにもへなへなすぎると思うのですよ。いや、そこが実にたまらんという時もあることはあるんだけど(変にエロいし)、できることならやはりきっちり歌ってくれてた方がいいよなぁ、と思うわけです。ライブ盤「コワルスキ」を聴いたときには驚きましたもの。ええ!これ音源化しちゃっていいの?てな具合に。でも好きなんです。罪な男め。でも今回は買いませんよ。次回へ持ち越し、がまんがまん。

で、とりあえず、くるり「ハイウェイ」が500円というナイスプライスであるのに喜びいさんでうきうき購入いたしました。シングルとは言え、ちゃんとしたCDがこの金額で買えるというのは素直に嬉しいです。レコード会社さんもCCCDなんて無粋なものはもうやめにしてさ、価格を下げりゃいいのにな。そしたらもっと売り上げ伸びるんじゃないかなぁ。財布のひもが緩むっつうか。・・・というのはやはり、消費者心理に端を発する短絡的・楽観的なものの見方なのかしら。あんまり足元、見ないでね。君たちは俺らが音楽の対価として支払った金で、それに依って、生活してるんだぜベイベー。そこんとこよろしくお願いします。うふふ。

場所を変えて、今度はHMVへやってまいりました。というのも、ここ最近のNMEおまけCDにashの新曲?が収録されているらしい、という情報を入手したからです。海外音楽情報誌の品揃えはこちらの方が豊富っぽいので、何となく。結論から言うとお目当ての号はまだ入荷されていなかったのですが、しばらく見ないうちに雑誌の版型が変わっていたのにびっくりしました。あの、ひととおり斜め読みしただけで(ていうか熟読なんてできないんだけどさ、英語だし)指先が真っ黒になってしまうウルトラチープな印刷と、鼻腔を直撃する強烈なインク臭が好きだったのにな。「これがイングランドの香りなのかー」とか言いながらわけのわからないシングルレビューを眺めるのが好きだったのになー。仕方がないのでこれも持ち越し。上京時、うまいこと発見できればいいのですが。

ひととおりCD屋を眺めて満足したのち、服や雑貨を見てまわること数時間。乾燥対策のためボディバターを買おうと思ったのだけれど、狙っていたグレープフレーバーのやつだけが売り切れていました。悲しい。それで何となく勇み足になり、ドラッグストアでたまたま見つけた「目のクマ用スポット化粧水」とかいうのを買うことにしました。このところずっと、慢性的に目の下パンダ状態なのです。しばらく前からシスティナCを飲むようになり、こころもち顔が白くなってきたか?と思ったらこれですもの。いいんだか悪いんだか。

歩き疲れてそろそろお茶でも飲もうかね、と思い丸善の文庫本コーナーを物色。「ジョゼと虎と魚たち」の原作本が出てたのでこれを買いました。ちょっとひと休み、のつもりで入ったスタバにて丸ごと1冊読了。地の文も会話の部分もすごくテンポがよいので、どんどん読めてしまいます。会話のベースがすべて関西弁なのに、時代背景だってずいぶん違ってそうなのに(舞台はおそらく昭和50年代)、これだけ物語がするする入ってくるなんてなぁ、すごいなぁ、と思いました。短編集だから読みやすい、というのもあるんでしょうけど。生粋の東北人であるところの自分が読んでもこうなのだから、ネイティブ関西弁スピーカーな方々が読めばさらに面白味が増すんじゃないか、などと勝手に想像しています。関西在住の方々の感想を聞いてみたい。

しかしこの本、タイトルこそ「ジョゼと〜」なのだけれど、表題作だけが妙に浮いてるのは何故なんでしょう。他の作品には「働く女の色恋」という一貫したモチーフがあるのに、どうしてそこへわざわざ、テイストの異なる「ジョゼと〜」を挟み込んだのかしら。映画化記念の改訂版なのでしょうか。それともジョゼの浮世離れぶりをより印象づけるため?わからない。

すっかり冷めたエスプレッソをごくごく飲みほしひと息ついたら、急にお腹がすいてきました。半端な時間に朝食をとってしまったので、お昼は何も食べなかったのです。気付いてみればすでに5時。そりゃお腹も減るってばさ・・・。たまたま目についた和もの定食屋へ飛びこみ、田舎芋煮定食というのを食べました。とろろごはんと豆もやしの小鉢、それに無着色のつぼ漬けがついてそれでもだいぶ良心的なお値段。嬉しいです。また来よう。

その後、またも本屋めぐり。ジュンク堂にて酒井順子さん「負け犬の遠吠え」を立ち読み、あまりに可笑しくて笑いをこらえるのに必死でした。自分内「文庫化されたら即購入リスト」に追加決定。酒井さん、それに多少作風は異なるものの太田垣晴子さんもそうなのだけど「自分をダシに笑わせつつも卑屈にはならない」という姿勢がとても好きです。ここんとこのサジ加減が強すぎる偽悪的な文は、読み進めるうち痛々しい気分にやられてしまうのであまり近寄らないようにしています。最近、ようやく、そういう取捨選択ができるようになってきました。しかしこうして考えてみると、音楽であれ本であれ演技であれ自分が好きになるタイプというのはまったくとりとめがないようでいて実はけっこうつながってるのかもしれないな、なんて気がします。それがいいことなのか否かは自分でもまだ分かりませんけど。

雨足が強くなったので雨宿り、ドトールキリマンジャロを飲んでたらお迎え要請電話がきました。閉店後のSHIPSで催されてるDJイベントをガラス越しに眺めて、相方の職場近くへ。今夜もぐっすり眠れそうです。おやすみなさい。