almost everyday.

its a matter of taste, yeah

君は僕を忘れるから

6時半、姉より電話。血圧が60台まで下がったとのこと、しかし心拍数がまだ安定してるので急ぐ必要はない。という言葉を信じてひとまず出勤。いつもならここで有休とってすぐ駆けつけるところですが、今日はたまたま抜けられない仕事があったのでした。それに、これまでの経緯を思えば今回だってきっと切り抜けられるだろう、という気持ちがあったのも事実です。
9時前、今度はママンより電話。もう呼吸がだいぶ弱ってる、今度こそいつ行ってもおかしくない。との言葉に、それでもまだ大丈夫だろうと考えていた自分はいわゆる現実逃避をしていたのか、それとも単に楽観的になっていたのか。たぶんどっちもだ。今から出発してもきっと間に合わないからとりあえず仕事してな、とも言われ急ぎの仕事をまとめたりとか。
それで9時半すぎ、再び姉より電話。本日2009年11月20日9時26分、父は永眠いたしました。61歳でした。うつくしい秋晴れの朝、あんなに苦しげだった呼吸も次第にゆるやかになり、最期は静かに息を引き取ったそうです。
最後の最後に間に合わなかったことを、わたしはいつまで悔やむんだろうか。親不孝な娘でごめんなさい。夢でもいいからもう一度会いたい。動く目がみたい。話し声が聞きたい。
遺族はとにかく忙しい、涙に暮れる暇もない。というのはどうやら本当の話らしく、そこから先は母姉ともどもジェットコースターさながらのすったもんだを繰り広げました。10時には職場を出て荷物をまとめ、12時すぎには福島到着。来客の相手をしつつ葬祭場との打ち合わせ、関係各位への連絡、祭壇づくりに買い出しその他もろもろ済ませて親戚他のお客さまがみな帰ったのは23時も過ぎた後でした。それでもちっとも眠たくならない。でも眠らないとな。おやすみなさい。