almost everyday.

its a matter of taste, yeah

Tracks Of My Past

  • 昨日の朝7時、気温6.9℃。今朝は16.2℃。うん、殺す気かな?
  • このところ、テレビでちょくちょく見るようになった平野ノラという芸人さん。いつも真っ赤な出で立ちで、ベッド・インから色気を排してデヴィ夫人的濃厚メイクを施している。…というルックスだけが先行しておりネタは未見なのですが、名前の響きがあまりに魅力的なのでつい声に出して読みたくなってしまいます。ひらののら。尖った音がひとつもない滑らかな文字の連なりからは「はるのののはな(春の野の花)」のようなのどかさを感じます。さらに、カタカナの「ノラ」という字面からは有名ジャズミュージシャンであるノラ・ジョーンズを遠く微かに想起させられ、芸人らしからぬ重厚感をほんのちょっとだけ醸し出すことにまで成功している気がするのです。正体不明のド派手な新人芸人、短くて覚えやすくて響きまでいい名前だなんて上手いなあ、誰がつけたんだろうなあ。などとつい考えてしまう。
  • これを踏まえて言及するなら、おのののかという名前はいかにも惜しかった。ひらがな5文字はさすがにあざとい、狙いすぎと言わざるを得ない。地味に発音しづらいし、最後の「か」だけがぽっかり浮いて聞こえるのも何となく癇に障ります。ひとさまの名前に何といういちゃもんを、って話ですけど、何だかすごく残念なのです。「おののの」までは最高なのに最後のたった一文字で、という悔やんでも悔やみきれない何かを感じさせられる。お前は何を言っているんだ。自分でもそう思います。
  • その他、芸人さんで最高だと思う名前は何と言ってももりやすバンバンビガロです。すごくないですか?これ。一度聞いたら忘れられない謎の語呂のよさ。ここには「ところでバンバンビガロって何?」という至極まっとうな疑問さえ「まあいっか別に何でも」とねじ伏せてしまう圧倒的な必然性と説得力がある、と思うのです。最高。
  • ここでミュージシャンに目を向けてみると、短くコンパクトながらもやたら魅力的かつ音楽的な響きを持つ名前の二人組が浮かんできます。チボ・マット。イタリア語で「食べものき○がい」。世界的に華奢で小柄であるとされる日本人女性が大食漢を名乗るというギャップ、かつてイギー・ポップが彼女らを「チバ・モット!」と連呼していたという微笑ましいエピソード、知れば知るほど愛着がわいてくるかわいい名前。そもそも、おふたりの「ハトリミホ」「本田ゆか」という名前からして既にかわいいです。バランス最高。仮におふたりの名前が逆でハトリゆかと本田ミホだったとしてもかわいいけれど、やっぱりどっちもそのままが最高にかわいく、何より名字にフィットしてると思うのです。いいなあいいなあ、すごくいいなあ。かれこれずっと、20年近くそう思ってる。
  • 酔っ払って気分がいいので勢い任せに書いてたら、ずいぶん長くなってきたので最後にひとつ。わたしの中の声に出して読みたい人名、海外編は次のお三方です。第3位、ザック・デ・ラ・ロッチャ。第2位、ジェロム・レ・バンナ。そして栄えある第1位、アレキサンダー・マックイーン。この3人が殿堂入り。だからどうしたって話ですけども。おやすみなさい。