almost everyday.

its a matter of taste, yeah

侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~

  • 午後、TOHOシネマズで侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~。2017年公開の前作があまりにも緊張感を欠く間延びした演出だったもんで「また同じ監督〜?大丈夫なのおおお?」と不安で仕方なかったんですけど、今回に関してはまったく問題なし。いわゆるアレです、勝てば官軍ってやつです。いかなる素材をどう拾ってもどう選んでもどう繋いでも最後はガッチリ大団円に持ち込める、という約束された結末のなんと頼もしいことよ…!
  • というわけで、U-23での敗北から長期間に及ぶメンバー選出行脚、最終選考会議、発表会見の舞台裏までカメラがぐいぐい踏み込む様は密着の名に違わぬクオリティ。冒頭では臨場感あふれる選手撮影動画を使用するなど緩急メリハリもばっちりで、観ていてひたすら楽しかったです。これだよ。これが観たかったんだわたしは…!しつこいようですが前作はほんっっっと締まりのないダラダラしたつくりだったんですよ、五輪後の映像作品もぜひこのテイストでお願いします。その前にまずは勝たねば、そのためには本作で語られているとおり「良い選手を選ぶのではなく、良いチームを作りたい」を現実のものにしなくてはなりますまい。
  • 志半ばにして離脱を余儀なくされた秋山の精神的支柱ぶり、ヤンチャからの有言実行で泣かせる菊池、重圧を跳ね除け侍の四番として覚醒した鈴木、齢36にして身体を張ってチームを鼓舞する松田、鮮烈な国際大会デビューを果たした周東、決勝戦で回を重ねるにつれナーバス度が増すブルペン陣、最終盤にて何故か突然フィーチャーされる今永。見どころたっぷり、球春到来のこの時期に勝って兜の緒を締めるには最適の作品と言えましょう。その後の話はまた後で。