almost everyday.

its a matter of taste, yeah

I Am The Resurrection

  • 何はさておき、本日最大の吉報はこちら。ローゼズが!21年ぶりに!単独来日公演!

  • …なんでまたよりによってド平日なのおおおお?お願いしますよイアン!ジョン!レニ!マニ!君らだって北部の生まれでしょうに。こんなとき、地方住まいの我々のことも少しくらいは慮ってくれたっていいじゃないかクリエイティブマン…。うわああああん!
  • といった泣き言はさておき、現実的なタイムスケジュールを考えてみると。平日の東北新幹線は最終21:44発、武道館なら近いし走れば何とか間に合う?行けちゃう?いやいやさすがにそれは無理じゃね?ていうか21年ぶりのライブが21時台に終わるだなんてありえなくね?そもそもふつうに前座あるんじゃね?夜行は無理だ、次の日ぜったい使い物にならん。それならいっそ翌朝始発?職場直行?それはそれで寄る年波に勝てなくね?などと心が千々に乱れております。ああもう本当、あと半年でどうにか実用化されませんかね?どこでもドア。たすけてドラえもーん!3月のアッシュもやっぱり平日らしいので、都合4か月で何とか。クラウドファンディングあたりで。
  • ふいー、ちょっと興奮しすぎました。めずらしく興が乗ってきたので別の話題にもふれてみます。子供の虫歯が激減、というニュースを見てぽつぽつ思い出したことなど。

  • 小さい頃から、何だか妙に歯が丈夫でした。家庭内のしつけとして歯磨きを徹底されていたかというとそんなことは決してなく、生活習慣の一部として適当におざなりに済ませることも多かったのに、虫歯で痛い思いをした覚えがありません。乳歯の頃こそごく初期の虫歯もあったようですが、どれも数回の治療で終わってしまう軽微なものだったと記憶しています。
  • 「もしかすると、自分の歯は人よりかなり頑丈なのではないか」と考えるに至ったきっかけは2回あって、最初のそれは中2の頃まで遡ります。当時バスケ部に所属していたわたしはある日の練習中、振り向きざまの顔面にルーズボールを食らって派手に流血しました。鼻血ではありません。その頃めきめき成長しつつあった八重歯が、運悪く唇の内側に突き刺さったのでした。
  • 八重歯の存在には、小6頃から気づいていました。しかし、その八重歯が押し上げているはずの小さな乳歯は、触れればぐらぐら揺れるものの一向に抜ける気配がありませんでした。滴る血を拭いつつ、中2のわたしが考えたこと。「この年まで乳歯が残ってるのって、いくらなんでもアレすぎないか?」…というわけで、遅まきながら歯医者にかかることにしたのであります。
  • その歯科医は、わたしの乳歯に触れるなり、軽い調子でこう言いました。「ははは、もうこんなにグラグラだ。中学生にもなって自力で抜けないなんて、ずいぶん恐がりなんだな。」ところが、です。麻酔を1本、とりあえず抜けない。麻酔をもう1本。顎が持ち上がるほど、いや肩ごと浮いてしまうほどすごい力で引っ張られてる、にもかかわらずそれでもまだ抜けない。そこで記憶は途切れています。強い麻酔で朦朧としたわたしは処置室奥のベッドに寝かされ、あまりに長いこと起き上がれなかったために存在自体を忘れられたあげく、あろうことか歯科医が処置室に鍵をかけて母屋へ戻ってしまったのでした。灯りの落ちた処置室で、暗闇に沈むステンレスの器具に囲まれて目を覚ました瞬間のわたし、よだれまみれで絶叫。今でもたまに夢に見ます。なお、その後、歯科医には平謝りで謝罪されました。
  • そんなこんなでようやく抜けた乳歯はどんなものだったかと言うと、なんかもうただただひたすら恐ろしい、この世のものとは思えないフォルムをしていました。歯としておもてに出ている部分こそふつうの体をなしているものの、根っこの部分が冗談みたいに長かった。全長、まさかの5cm超。「こんな長い歯、ちょっとやそっとじゃ抜けるはずないわ…」と歯科医も呆れてたという話。
  • 二度めのきっかけは、それからおよそ8年後に訪れました。当時、慣れない土地で慣れない仕事に勤しんでいたわたしはたちまち体調を崩しまして、端的に言うと口がまともに開かなくなりました。ひどいときにはうどん1本噛み切れず、話す言葉まで不明瞭になる有様。これはいかんと調べてみると、どうやら顎関節症と呼ばれる疾患らしい。…というわけで、生まれて初めて口腔外科の門を叩くことになったのであります。
  • 初回診察で症状をざっと説明した後、患部のレントゲン写真をひと目見るなり歯科医は眉間に皺を寄せ、歯の本数を数え直しました。「ほー、これは珍しい。いいかい皆、よく見ておきなさい」助手ほかスタッフ、5~6人にぐるり取り囲まれる自分。「どうだ、凄いだろう。親知らずが4本ともまっすぐ生えてる」…いま何と?
  • 曰く。わたしの親知らずは上下4本すべて何の問題もなく、噛み合わせもばっちりの状態で正しい位置に生えているのだそうです。それがどの程度めずらしい症例なのか、詳しいことは分かりませんが「八重歯のおかげでちょうどいいスペースができて、その結果うまいこと親知らずが生えてこられたんじゃないか」との見立てには素直になるほどと思いました。結局、初回診察時は治療そっちのけでサンプルデータばかり取られた気がする。ちなみに顎関節症はその後、歯形をとって作ったマウスピースをはめて寝るという治療により数ヶ月で治癒しました。しゅわしゅわ溶けるポリデントをじっと見るのがささやかな楽しみだった若かりし日の思い出。
  • それから、これは余談なのですが。バカみたいに歯が丈夫な自分とは対照的に、姉は生まれつき永久歯の根?を一部欠いていました。これはつまり、壮年期にあって今なお乳歯が数本残ったままの状態にあるということです。今になって考えてみれば、姉は昔から歯も骨もあまり強くなかった。歯医者通いの回数はわたしより確実に多かったし、腕や手首をよく骨折してたし、身長だってあまり伸びませんでした。彼女はとても運動神経がよく、身内の欲目を抜きにしても「いいセンスの持ち主」で、大抵のスポーツはあっという間にコツをつかんで器用にこなしました。もし姉の身長があと10cm伸びていたら、もし歯と骨が頑丈だったら、少なくともインターハイ的なものには余裕で出場できてたんじゃないか。と思うのだけれど、なかなか上手くいかないものです。おやすみなさい。