almost everyday.

its a matter of taste, yeah

モノブライト Bright VerSus Tour @仙台PARK SQUARE

  • モノブライトのライブを見るの、何年ぶりだろう?と記憶の底をさらってみたら何とびっくり、ほぼ3年ぶりでした。爆弾ジョニーとのツーマン以来。前回来仙時はたしか3月だか6月だかのド繁忙期、どう頑張っても来られないタイミングだったとは言え、それにしたってまさかこんなに間が空くとは思わなかったよね。よく耐えたよね自分。そこから今日まで、バンドにも自分にもいろんなことがありすぎたよね…ってそれはまあいい。場内に足を踏み入れた瞬間、開演前SEがXTC乱れ打ちなのに気づいて思わずにへにへしました。Black Sea、お好きですよね、本当に。
  • 対バンはD.W.ニコルズ。初見。元々4人組だったとこからドラムが脱退、ってそりゃまたずいぶん奇遇ですね。サポートは入れずフロント3人のみでの演奏。
  • 編成はボーカルギター、ベースorピアニカ、バンジョーorベースorギター。わたしのところからは見えなかったけど、誰かがバスドラ蹴ってたのかな?たぶん。3人が3人とも歌える、よってコーラスがとても綺麗。ボーカルさんの声が気持ちよくて、APOGEE永野氏に近い響きの倍音持ちといった印象を受けました。カントリー・ロードみたいに賑やかなオープニング、さんざっぱらコール&レスポンスを求めて盛り上げまくった焼きたての曲、サビのオノマトペが後をひくバンドマンの歌、先生を目指していたというエピソードを歌う春風、どれもよかった。フェスやなんかで通りすがりに聴いたら最後、通り魔的にやられてしまう感じですねこれは。アラバキの朝がものすごく似合いそう。
  • ニコルズ終了後、約10分の短い転換を経てモノブライトへ。ドラムと鍵盤をサポートに迎えての5人編成、セットリストはこんな感じでした。
    • 01.あの透明感と少年
    • 02.JOYJOYエクスペリエンス
    • 03.テクノロジックに抱いて
    • (MC)
    • 04.20th Cnntury Lover's Orchestra
    • 05.デイドリームネイション
    • 06.愛飢えを
    • 07.ビューティフルモーニング (Wake Up!)
    • (MC)
    • 08.DANCING BABE
    • 09.OYOVIDENAI
    • 10.踊る脳
    • 11.COME TOGETHER
    • (MC)
    • 12.未完成ライオット
    • アンコール
    • 01.bonobonoする
    • 02.こころ
  • まずは冒頭の3曲が、わたしの知ってる演奏と全く違うことにびっくり。あの透明感と少年はまだわかる。先頃リリースされたばかりのセルフカバー収録曲だし、敢えてアレンジを変えてきたんだろうなと予想がつきます*1。でも、エクスペリエンスもテクノロジックも随分違う。何が違うってリズムが違う。平たく言えば、ドラムがあまりに違いすぎる。先代瀧谷さんが先の2曲をどちらかと言えば後ろノリで溜めて叩いてたのに対し、このサポートさん*2はえらいさくさく音を刻んでおられます。えええええ。エロさの欠片もねええええ!びっくりしました。テクノロジックは新体制になってからの曲のはず、だけど、先の2曲に引っ張られてかやたらすとーんとフックのない音に聴こえてきます。まさか、全編、この調子…?募る不安。
  • 最初のMCを挟んだ後は1stアルバムのオープニング曲。全キャリアを通してもかなりゆったりしたリズムの曲で、ここからようやく聴き慣れたあの感じに近づいてきてひとまずほっとしました。自分の耳がおかしくなったのかと思った。デイドリームネイションは、中盤の盛り上がりでややもたつく?感じがちょっと気にかかりました。コーラスは全体的にどの曲もサポートの鍵盤さん*3が頑張って裏声を出してくれてますね。
  • なんて言ったらいいんだろう。ある意味、曲の中で、あのひとに今度こそお別れを告げるためのリリースでありツアーでもあるのかなという気がしたんでした。DANCING BABEの新しい歌詞は別れのようでいて淡い希望も見え隠れして、少しだけ涙ぐみながら踊る気持ちが遠く透けて見えるような。そんなことない?
  • とかなんとか言って、泣いてる暇なんかないんですよね。threeの怪曲、OYOVIDENAIは最高ですね。何がいいって、松下出口両氏がサビでがっつり歌うのがたまらんですよね。このおふたりが献身的なコーラスに勤しむ曲はどれも名曲、という自分内法則があって、初期だと紅色ver.2*4がまさしくこれにあてはまります。踊る脳で松下先生の大車輪ギターが見られたの、眼福でした。柵に上がってソロ弾くところでバランス崩して躓いたので、次回ワンマンまでに体幹鍛えてリベンジしてくださるそうですよ。やったね!ひゅー!
  • それにしても先生。松下先生。いつの間にそんな楽しそうにギターを弾くようになられたのですか先生。白ポロ時代はニコリともせず、下手すりゃ眉ひとつ動かさず、ライブ中一度も口を開かないことだってザラだったじゃないですか先生。それが今じゃ口元緩めて感嘆のため息さえ漏らしそうに気持ちよさげな表情で、客を煽ってぴょんぴょん飛び跳ねちゃったりなんかもしてるじゃないですか先生。びっくりですよ先生。出口さんとタメ張るくらいに楽しそうですよ先生。最高です。COME TOGETHERのボーカルも最高です!何ならもっと歌ってください、先生。よろしくお願いいたします!
  • ところで、桃野さんはいつの間にあんなに痩せたんですかね。七三に近い髪型のせいかパッと見たとこ夜ダン米田、このまま順当に行けば娚の一生・海江田先生にクラスチェンジできそうな年の重ねかたに月日の流れを感じました。MCも以前のようなハイテンションと空回り感がやや遠のいて、落ち着いた声で気持ちをきちんと言葉にできるようになってる。大人になったのね…!いかん、これは完全に親戚の伯母さん目線だ。アンコール時には松下出口両氏も口を揃えて謝辞を述べていて、何ていうかもう本当に感慨深かったです。昨年春の時点ではもう、このまま行くと本当に解散しちゃうんじゃないかと不安で仕方なかったけれど、この調子ならきっとまだまだ続けてくれるに違いない、という根拠のない確信を得るに至りました。大丈夫。大丈夫なはず、きっと。
  • 終演後は最新作購入者を対象としたサイン会。「以前ワンマンで福島にいらしたとき、わたし、出口さんに握手してもらったんです」と話しかけたら、にっと笑って「それじゃ、ここで上書きしときます?」と手を差し出してくださってすんごい嬉しかったです。3人と握手。わあい!大好き。ずっと大好き。


*1:この時点でまだ未聴でした

*2:Sister Jet青木さん

*3:ヒラオコジョー・ザ・グループサウンズの砂塚さん

*4:またライブで聴きたいです